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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第八話『豹変した友との決別』
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「ユウト!?」
自らが監禁されていた部屋を出て仲間の元に駆けつけようと走りだそうとしていた俺は、聞き慣れたその声に立ち止まり、声の聞こえてきた方に視線を向けると、そこには驚きの表情でこちらに駆け寄ってくる一人の少女の姿が。
「エルザ!?」
エルザは俺の言葉に何故か顔を泣き笑いの表情に変え、俺に向かって勢いよく飛びついてきた…って!?
「ちょい待ちエル、ぐふッ!?」
「ユウト!良かった無事だったのね!!」
どうやらエルザは俺が無事なのが嬉しくて抱きついてきたらしい。
その気遣いは嬉しい。とても嬉しいのだが……。
(うおぉぉぉ……ッ!?傷が!?傷が衝撃で物凄い痛む…!?)
実は神官どもの拷問で受けた傷は治っておらず、今まで気合いでなんとかごまかしていたのだが、エルザの抱きつきにより痛みが完全にぶり返した。
俺はエルザにそのことを伝えようと彼女に向けて口を開こうとするが、
「…ひっくっ…ひっく……よ、よがった…。ぶじでほんどうによがっだよぉ……」
どうやらよほど俺の無事を心配していてくれたのか、俺の無事を確認し緊張の糸が切れたようで、エルザは俺の胸に顔を埋めながら、堰を切るように泣きはじめた。
俺はそれを見てこっそりとため息をつく。
(これじゃあ痛いから離れてくれなんて言えないな……)
元はと言えばここまで心配させた俺が悪いんだし。
俺はその場は大人しくエルザが泣き止むまで待つことにした。
☆
☆
「ご、ごめんね?突然泣いたりなんかしちゃって…」
「いや、それほど心配してくれてたってことだろ?別にかまわないよ」
涙で目を赤くしながら恥ずかしそうにするエルザに俺はそう言葉を返す。
「それよりエルザ。なんでお前がここにいるんだ?お前たちは教団の神官どもと戦っていたはずじゃあ?」
エルザは俺のその言葉に「あ!」と何かを思い出したかのような仕草をとると、興奮で顔を赤くしながらエルザは俺に向かって口を開いた。
「そう。そうだわユウト!私たちあいつらに勝ったの!自由になったのよ!」
「なに!?それは本当か?」
「もちろんよ!」
エルザは俺の言葉を満面の笑みを浮かべて肯定するが、俺はすぐにはそれを信じることができなかった。
(確かに数はこちらが上だがあちらには魔法兵の部隊がいたはずだ。魔導師のいないあいつらでは対抗できないはず……)
だが詳しく話を聞いてみると、反
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