アルタ・フェイス
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かわからないが、なおも話し続ける。
『醜きかなこの世界・・・我は醜きこの世界の魔力の源アルタ・フェイス。月の竜が歪ませた魔力は私に意思を与えた。破壊せよ魔力、満ちてこの世界を』
「月の竜?セレーネのことか!?」
「ろくなことしねーな、あいつ」
「なんかデジャブが・・・」
彼女のせいで一つの世界が終わろうとしていることでそんなことを言うグレイさんだったが、なんか似たようなことをした奴が記憶にいるため、頭が痛くなる。
「俺たちが止める!!」
暴走するアルタ・フェイス。それを止めるために俺たちは駆け出したのだった。
第三者side
「へぇ、あれがアルタ・フェイスだったのか」
戦っている妖精たちの姿を見ながらそう呟いた男。そんな彼を見て後ろにいた黒髪の青年は首をかしげた。
「あれ?なんで君が知らないんだい?」
「いや、俺はこの世界受け継いだだけだし」
キョトンとした顔で答える男に青年は納得したような、呆れたような表情を見せる。それに男は気が付いていないのか、首をコキコキ鳴らしながらその様子を見ている。
「大昔にこの世界の住人たちに封じられたってのだけは聞いてたけど、フェイスに近いものだったなんてなぁ」
「懐かしいかい?」
「まぁ・・・苦労した記憶はあるな」
その言葉とは正反対に退屈そうにそれは大きなアクビをした青年。彼はアルタ・フェイスに向かって駆け出した妖精たちに視線を一瞬落としたかと思うと、なぜか立ち上がり背中を向けて歩き出す。
「見なくていいのかい?ここからが一番大事なところだろ?」
「いいよ。もう結果は見えてる」
「それは・・・あの子を信じてるってことでいいのかい?」
「・・・そう思ってもらっていいよ」
そう言ってその場から立ち去る男。それを見送った青年は彼が元々座っていた場所へと腰掛け、地上の様子を見ている。
「頑張ってるみたいだね、ナツ」
先頭を突き進む桜色の髪の青年を見て笑みを浮かべる黒髪の青年。彼は果敢に挑む魔導士たちの行く末を見守ることにした。
シリルside
「なんて不気味な姿だ!!」
「すごい魔力を感じますね」
「こいつが魔力の源ってんなら」
「やるしかないわね」
気合いをいれる俺たち。そんな俺たちにウェンディが魔法をかける。
「全員に付加魔法!!」
「いくぞぉ!!」
そんな俺たちを見てアルタ・フェイスの目がわずかに開いた。その表情は怒りに満ちているようにも見える。
『醜きかなこの世界・・・我は止められぬ』
そう言ってはいるがアルタ・フェイスは動く気
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