少女の気付き
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か言いたげな表情を一瞬見せたが、すぐに真顔へと戻る。
「それよりお前、裸にマフラーって変態みてーだぞ」
「全裸の奴に言われたくねーよ」
「うおっ!!いつの間に!?」
俺と同じことを考えていたグレイさんが突っ込みを入れるが、彼はいつの間にかズボンもパンツも脱ぎ捨てていたらしい。それに気が付いたウェンディは顔を赤くして目を隠すが、妙な反応をする者がいた。
「ぷ・・・ぷくく・・・ぷ・・・く・・・全裸・・・ぷぷ・・・」
俺たちに背を向け小さくなりながら懸命に笑いを堪えているスザクさん。どうやらグレイさんが全裸なのがツボにハマったらしい。
「妙にツボに入っちゃってるんだけど」
「服を着ろグレイ!!」
いつまでも笑いが止まらないスザクさん。そんな彼にハッピーがさらに追い討ちをかけると、彼は地面を叩きながら爆笑している。
「と・・・ところでそなたたち。黒月山というのはここで合っているだろうか」
「さぁな」
「ちょっと地名までは」
ウェンディはともかくなぜかここの場所の名前を覚えていないナツさん。セレーネからの説明を聞いてなかったのかな?
「黒月山にセレーネがいると聞いて来たのだが・・・」
「それなら間違いねぇ」
「ここが黒月山ですよ」
最下層から登ってきたこの場所が黒月山のはず。そう思いグレイさんと一緒に答えると、スザクさんは深々と頭を下げる。
「拙者・・・討ち取ってきますれば」
そう言ってその場から去ろうとする彼をナツさんが止める。
「ちょっと待て!!そいつは俺たちの仕事なんだ」
「そなたたちは愉快な者だがそれはゆずれぬゆえ。モタモタしておれば妖精の尻尾に先を越されるやもしれず」
「「「「「!!」」」」」
なぜか俺たちがここにいることを知っている彼は敵対心を持っているみたい。なんだか面倒ごとになりそうなので、極力刺激しないように声をかける。
「妖精の尻尾?」
「うむ。我らのギルドの敵と聞いておる。炎の滅竜魔導士に黒髪の氷魔導士・・・赤髪の女剣士、金髪の星霊魔導士、小さい子供の滅竜魔導士が二人に猫三匹・・・あ」
そこまで特徴を捉えていて俺たちが妖精の尻尾とすぐに気が付かない辺り、この人は天然なのかもしれない。だが、ようやくそのことに気が付いたようで空気が凍り付く。
「妖精の尻尾とはまさか。困惑」
「ちょっと待ってよ!!あたしたち別に敵じゃ・・・」
「ディアボロス」
「「「「「!!」」」」」
「それが我がギルド」
その名前を聞いた瞬間、以前の戦いが脳裏をよぎる。ということはこの人も|滅竜魔導士《ドラゴンスレ
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