特別なキス
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ならばとすぐに間合いを詰める。
「にゃあん!!」
「くっ/////」
おへそ丸出しの彼女の姿に顔が熱くなる。どうやって元に戻せばいいんだ?普通なら術者を倒せばいいんだろうけど、そのためにはここを出ないといけない。でもその間にハッピーたちが起きてきたらまた襲われるし・・・
「これ・・・何属性の魔法なんだ?」
そもそもこの魔法は一体なんなんだ?いや、さっきの感じからするとこれは霊力になるのか?俺たちが捕まっていた時間はそれほど長くはないはずだから冥府の門のような大々的な装置を使っての改造とかではないはず。となるともしかして・・・
「試してみるか」
やったことはないけど思い付いたからには実行してみるに越したことはない。もしこれが"状態異常"の魔法なのだとしたら、天空魔法で直せるはず。
「モード・水天竜!!」
滅悪魔法を解放して天空魔法を使えるようにする。ただ、俺は状態異常を解除したことがないためできるかはわからない。そもそもそれが正解かもわからないが、とにかく今はやるしかない。
「状態異常解除・レーゼ!!」
ウェンディの魔法を見様見真似でやってみる。思いの外うまくできたように見えた魔法だったが、ウェンディはそれを受けても何も変かが起きない。
「シリル・・・猫の私じゃダメなの?」
「うぐ/////」
可愛らしく顔を手で覆いながらそんなことを言ってくるウェンディ。本音をいえばずっとこのままでもいいんだけど、それだと俺はずっと命を狙われるわけで・・・
「威力が足りないのか、魔法自体が効果がないのか・・・」
不馴れなためいかんせん何が正解かわからない。もう一度・・・今度はできるだけ近くで試してみたい。
それもできることなら身体と身体が触れるくらいの距離感で−−−
「あっ」
そこまで考えて、俺は一つ試してみたいことが思い付いた。それが脳裏に過った途端、実行せずにはいられない。
「にゃにゃ!?早いよシリル〜!!」
瞬く間にウェンディとの距離を詰め直した俺を見て彼女は目を見開いていた。そんな彼女の頭に手を回し、半開きになっている唇へ自身の唇を重ね合わせる。
「!!??」
何が起きているのかわかっておらずバタバタと足踏みをしていたウェンディだったが、状態異常の魔力を口から流し込んだことにより、次第にその姿が元へと戻っていく。
「ぷはっ!!ちょっとシリル!?どうしたの!?」
どれだけの時間唇を重ねていたのかわからない。ただ、呼吸ができずにいた少女は俺の顔を押し返しながらそう声を荒げる。その姿は普段からよく見た幼馴染みのものになっていた。
「ウェンディ!!元に戻ったぁ!!」
「きゃっ!!何々!?」
先程までの記憶がない
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