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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
妹の前でお兄様を辱める話
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嗚呼…

ここはどこだろう。

私はゴッホ。クリュティエ・ヴァン=ゴッホ。
邪神によって混ぜ合わされて生まれた継ぎ接ぎのサーヴァント。
だけどわたしは葛城恋によって生み出された、歪んだ存在のゴッホ。

わたしは、何をしていたんだっけ?
あぁ、そうだ。

お兄様を守るため、ゴッホは単身あいつの夢の中に入り込み、自爆覚悟でめちゃくちゃにしたんだった。

しっちゃかめっちゃか、四方八方、
とにかく私の元マスターの夢の世界を塗り潰し、もう二度と夢を見れぬようにした。
これでもう、あのキモイ元マスターはお兄様の夢の世界には二度と行けなくなった。

「……」

そうして力を使い果たし、わたしはいまどこかわからない場所で漂っている。
後先考えず暴れ回ったせいで、霊基はボロボロ。
軋むたび、端から崩れていく。

どこでもない夢の狭間を漂い、わたしは死を待つ。
でも、怖くない。嫌じゃない。
こうして最期にお兄様の役に立てたのだから。

お兄様が平和に暮らせるのなら、それでいい。
わたしはここでクラゲのように悠々と漂い、朽ち果てるのを待つ。

「……」


でも、
願わくば


「お兄様…。」

わたしの全てを肯定し、わたしを許したあの人と、
一緒に暮らしたかった。
















……


………?


あれは?何…?

きん、ぎょ…?

「……!…!!」

青く揺らめく何かが、私に叫んでいる。
よく見ればふたつの影。ぼやける視界の中、そのふたつの影が私に向かって手を伸ばしているのが見えた。

役に立てた、
もう死んでもいい。
そう思っていたけど、

「…。」

私は無意識に、2人の手を掴んでいた。





?


「……。」
「おーーーい。」
「……。」
「おーーーーい!」
「えっ、あっ、なに!?」

あれから数日後。
僕達はいつも通りの日々を過ごしている。

とはいえなかった。

「またぼーっとしてら…。にしてもちょいと最近多すぎやしないかい?」
「あぁ、ごめん。ずっと呼んでた?」

僕の心には、ぽっかり穴が空いていた。
虚無感…って言うのかな?ともかくそんな感じ。
ぼーっとしていることが多くなったし、心ここに在らずといった感じだナとお栄ちゃんに怒られてしまった。

あと、それだけじゃない。

「みんなー!おむすび出来たよー!」


ユゥユゥ、アビーも遊びに来ているので僕は大量のおむすびを握った。

「お栄ちゃんもそろそろ休憩したら?」
「あぁ、そうしようか。」

絵を描く仕事をメインとするお栄ちゃんは片手間に食べられるものが
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