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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
百鬼夜行
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スさんがそう言った瞬間、鈍い音がしたと思うと彼女の腹部から血が流れ出しているのに気が付く。その理由はセレーネが何かの攻撃を行ったからだった。

「・・・え?」
この世界(エレンティア)はとっくに壊れておるわ」
「「ファリスさん!!」」

痛みでその場に座り込んだ彼女へ俺とウェンディが治療のために駆け寄る。その間に怒りが頂点に達したナツさんが飛び掛かるが、セレーネはそれを意図も容易く受け止めていた。

「特別よ、少し遊んであげる」

その言葉と同時にドラゴンへと変貌するセレーネ。しかし、俺たちはそれ以上におかしな現象に気が付いた。

「え!?」
「辺りが暗く・・・」
「突然何〜!?」

先程まで青かったはずの空が一気に暗くなり、空には大きな月が現れたドラゴンを照らしている。

「夜になってる!?」
「いらっしゃい、エレンティアに」

セレーネがそう言うと満月が次第に大きくなっていく。いや、そうじゃない。

「なんだよあれ・・・」
「月が・・・」
「近付いてくる!?」
「そんなはずない!!」
「なんだこれは!?」
「眩し・・・」
「ひえー!!」

大きくなっているのではなく俺たちへと月が迫ってきているのだ。そんなことあり得るはずがないのに、そう思わされるほどの光に包まれた俺たちは、それに飲み込まれるしかできなかった。

















第三者side

「うぅ・・・みんなだいじょう・・・ぶ?」

光が収まったと同時にその場にいたエドラスのウェンディが声をかけようと周囲を見るが、そこには先程までいたメンバーが、隣にいるエドラスのシリルを除き誰一人いない。

「これが神と称されるドラゴン・・・何もかもが規格外だな」
「うん。急に夜になったと思ったらまた昼になって・・・」

今まで見たこともないような異次元な力に二人は驚愕するしかできない。そして彼らはこの場から消えた友人たちのことを考えていた。

「だ・・・大丈夫だよね?彼らなら」
「無論だ。小さいとはいえ俺がいるんだからな!!」

かつて持てる力を全て使って戦った別世界の自分のことを思い出し、自信満々の旦那に彼女も不思議とそんな気がしてきたのか、笑みを浮かべていた。

「頑張れ、小さい私と小さいシリル」

















シリルside

ぼふっ

何か柔らかいものに着地した俺たち。その目に飛び込んでくるのは先程までとは違う景色となっている。

「ここは?」
「何が起きた!?」
「転送魔法です!!」
「ファリスさん!!」

ここがどこなのか把握しようとした俺たちだったが、それよりも先にウェンディ
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