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俺様勇者と武闘家日記
第3部
ルザミ
ルカの成長
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てきている。
 新しく出来た家は、素人が作ったとは言えないほどしっかりとした造りだ。よく見ると、外壁は削り出した石材を加工して塗り固められており、屋根や窓などは有り合わせの材料を工夫してそれっぽく見せている。その技術はもはや職人技と言っても過言ではなかった。
「ねえ、看板があるよ〜」
 シーラが指差している、入り口であろう扉の前には、木の板にデフォルメされた薬の絵が彫られている。ということはこの建物は、住居と言うよりお店なのだろう。
「おい、ルカ! 中にいるのか!?」
 そう言いながらユウリは、扉をドンドンと叩く。するとすぐに、ルカらしき声が中から聞こえてきた。
「グレッグさん? 一体どうしたんで……」
 扉を開けた瞬間、ボサボサ頭のルカとユウリの目が合った。ポカンとするルカに対し、ユウリはいつもの仏頂面で彼に話しかける。
「久しぶりだな」
 すると、以前よりやつれた顔のルカが、みるみるうちに笑顔に変わったではないか。
「おっ、お久しぶりです、ユウリさん!!」
「ああ。元気だったか?」
 ユウリと再会できてよほど嬉しいのか、ルカは感極まって声が裏返っている。ユウリもそんな彼との再会を喜んでいるのか、普段の仏頂面が三割増しで柔和になっている。
「なあ、なんでルカとあいつ、いつのまにあんな仲良くなってんだ?」
 ナギが疑問に思うのももっともだ。というか、あんなに無邪気にはしゃぐルカを見るなんて、何年振りだろう。
「ちょいちょい! あたしたちもいるんだよー!」
 堪りかねたシーラが、二人の間にひょっこりと顔を出す。
「え!? あの、もしかして、シーラさん!?」
 思わず目を丸くするルカ。驚くのも無理はない。何しろ最後に別れたとき、まだシーラはバニーガールだったからだ。
 すると、シーラをじっと見つめるルカの顔が、どんどん赤くなっていくではないか。
「お久しぶりです! もしかしてイメチェンですか?」
「あはは、まあ、そんな感じかな。あたし今ね、賢者なの」
「けけけけ賢者!? もしかして三賢者の!?」
 どうやらルカも賢者がなんなのか知っているらしい。ルカは、動揺を抑えつつ呼吸を整える。すると、少しふてくされた様子のナギもシーラの脇から顔を出した。
「なあルカ。実はオレもいるんだけど」
「うわあああ、ナギさんまで!! お久しぶりです!!」
 皆との再会に感情が大忙しのルカは、最後に私の顔を見た途端、急に冷めたような表情に変わる。
「あ、アネキ。久しぶり」
「待って、他の皆との温度差激しくない!?」
 思わずルカにツッコミを入れると、横からユウリが憐れみの目で私の肩をポンと叩いた。
「お前……、もう少し姉としてしっかりした方がいいぞ」
 う……、ユウリに言われなくてもわかってるよ!
 なんて声を大にして言え
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