アインクラッド編
黒猫との再開
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て招集を掛けたつもりだった。
「レベルは一応全員50を超えているので安全マージンは取れているのですが、どうしますか?」
「今、どこにいるんだ?」
「ギルド本部前で待機させてます」
いきなり新参者のギルドをボス攻略に参加させることに思案するが、現在の階層が40なので、一応ボス戦に参加可能なレベルだ
。それに今回のボス戦は個々の力より、多人数によるごり押しになるだろう。人数が増える事に越したことはない。
「分かった。この大広間まで連れてきてくれ。」
「了解しました」
アスカより明らかに年上の男だが、アスカのため口による指示に嫌な顔ひとつせず、敬語で敬礼までしている。
一度疑問に思って訊ねたのだが、本物の西洋の騎士同士のやりとりみたいで楽しいらしい(似たような返答をしてきた男が何人かいる)。
まあ、本人が楽しいのならアスカからは特に文句はない。
踵を返して、扉から出て行こうとする団員に質問し忘れていた事に気づいて呼び止める。
「そうだ。ギルド名は?」
「え・・・と確か〈月夜の黒猫団〉、です」
答えてすぐに団員が扉の外に消える。
何故かそのギルド名を聞いて、扉の横で〈風林火山〉の後ろに隠れるように控えていたキリトが驚いたように口をパクパクしている。
フードを被っているので分からないが、目を見開いているようなご様子。
そして、1分もしないうちに、再度扉が開かれる。
団員に連れられてやって来たプレイヤーは5人。
再度、全員が驚き、場がざわめく。
その主たる原因は5人のうちの1人の黒髪の少女。
キリトが性別を偽っていることを知らないプレイヤーからすれば、初めての攻略組女性プレイヤーがそこにいたからだ。
少し緊張した様子で大広間にやって来た5人だが、視線が2人の姿を捉えると、急に笑顔を浮かべる。
その2人は―――キリトとアスカ。
「キリト、久しぶり!」
全員の注目を集めていた黒髪の少女は、黒ずくめのキリトに走り寄ると、あろうことかそのまま手を取る。
キリトを男だと思っているプレイヤーから凄まじい威力の視線がキリトに浴びせられる。
キリトの隣に経っているクラインがわけわからんといった感じで目をパチクリさせている。
アスカにも状況がまったく見えない。
すると、先頭に立っていた両手棍を装備しているプレイヤーと短剣を腰に吊っているプレイヤーの2人がずかずかと大広間の中央を突っ切って、アスカの正面に立った。
「本当にアスカだ!」
「おおっ!あの時のまんまだな!」
アスカの顔を見て、急に喜んだ2人が楽しげに会話しているが、アスカには疑問しか浮かばない。
アスカは〈血盟騎士団〉副団長として数多くのギルドと話し合う機会があった。
が、いままでに〈月夜の黒猫
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