臨界魔法世界
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は懐かしい人たちとの再会を楽しんだ。それからしばらくすると、騎士団の一人と思われる人物が走ってくる。
「陛下!!例の女性と思われる人物を妖精の尻尾が保護したとの連絡が」
「おお!!」
「よし!!早速いくぞ!!」
俺たちのことをエドラスに連れてきたのはどうやらあの白魔導士だったらしい。ただ、本当はエレンティアに連れていきたかったらしいのだが不安定な精神状態だった中で魔法を使ったために送り先を間違えたらしい。
「ミストガン、世話になった」
「もう一度会えるとは思わなかった。本当に嬉しく思う。大変なことに巻き込まれているみたいだが、お前たちならきっと乗り越えられると信じている」
「はい!!」
「ありがとう・・・ございます」
「リリーとマスターによろしくな」
今度こそこれが最後の別れになるかもしれないと思うと寂しいけど、またいつか会えそうな気もしているのが少し不思議だ。だから俺たちは今回も笑顔で彼と別れようと思う。
「じゃあ、またね」
「元気でな」
「お前たちもな」
嬉しそうな表情を浮かべているミストガンと騎士団のみんなに見送られながら白魔導士を保護したとされた場所へと向かった俺たち。そこにはブランドとエドウェンディがおり、俺たちに気が付くと手を振ってくれるり
「こっちこっち」
「エドシリルとエドウェンディ」
「あ!!白魔導士!!お前よくも勝手に!!」
「ナツ、落ち着いて」
白魔導士を見た途端に怒りの表情を見せるナツさん。それをルーシィさんが止めている間に、エクシードのトウカが彼女へと歩み寄る。
「ごめんなさい・・・私・・・気が動転していまして・・・」
「話してくれる?あなたのこと、それと目的」
顔面蒼白な彼女は膝を抱えたまま、トウカの問いに頷くと事情を話し始めた。
「私の名前はファリス。臨界魔法世界出身です。ある目的のため、数年前にアースランドに来ました」
「それはおかしいな。ジェラールの話では貴様は100年前からアースランドにいる。白魔導教団を立ち上げたのもその頃だと」
「それは・・・私ではございません。白魔導教団リベリアスという組織のトップが"白魔導士"と名乗っていたそうですが現在行方不明だそうです。私はその座を"白滅"の力で奪い・・・自らが白魔導士と偽ったのです」
「何ー!?お前白魔導士じゃねーのか!?」
「じゃー本物は別にいるってこと!?」
予想だにしなかった展開に驚きを禁じ得ない。ただ、白魔導士事態は俺たちも接点もないし、今はそれほど重要じゃないのでスルーする。
「私にはアースランドの魔力を白く、"無"にするという使命がありました」
「何のためにそんなことを・・・」
「全てはエレンテ
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