魔王の再誕と月下の覚醒
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ディエンド「うわああああ!!」
溢れ出したオーラがディエンドを突き飛ばし、ディアボロスメモリは漆黒の不死鳥となって手元を離れる。
二ベルコル「こ、これは……」
満身創痍の二ベルコルが立ち上がると同時に黒い不死鳥となったディアボロスメモリが二ベルコルを包む。
二ベルコル「ディアボロス、お父様の残したメモリ……」
闇の空間の中でディアボロスメモリと相対する二ベルコル。
二ベルコル「私に戦えって言うんだね」
ディアボロスメモリは二ベルコルの手に触れ、擦り寄る。
二ベルコル「わかった、君が戦いを望むなら……」
二ベルコルは闇を受け入れ、ディアボロスメモリを手にする。
二ベルコル「私と戦って、
魔王として」
バァァァ!!
狂三「これは……」
街一面に降り注ぐ黒い羽根、ヒーローたちの前に現れたのは……
漆黒の翼を広げ、一糸纏わぬ姿でディアボロスメモリを手にした二ベルコルだった。
二ベルコル「この世界に来てようやくわかった、私がお父様に縛られず、未来を手にするには……
自らに秘められた混沌を解き放つ事」
グラスパー「何をする気だ!!」
二ベルコルはディアボロスメモリから手を放すとメモリが自動で変形する。
ガシッ!!
ディアボロスメモリを逆手持ちすると二ベルコルの瞳が赤に染まる。
デイアボロス!
そして手を返し、ディアボロスメモリをヒーローたちに突きつけた。
ディケイド「本気でやるつもりか?死ぬぞ」
二ベルコル「寧ろ安い代償よ、
私は混沌に全てを捧げる。魔王として。
変身」
ザクッ!!
二ベルコルは胸元にディアボロスメモリを突き刺す。
二ベルコル「ああ、あああああああああああ!!」
二ベルコルの身体を黒い砂が浸食し、激痛と共に二ベルコルを暴走させていく。
二ベルコル「ああ!!はあ、うおおおおおおおおお!!」
叫びと共に二ベルコルはその身を怪物へと変える。
その姿は天使の様にも見えるが全身が黒く、赤いヒビの入った禍々しい姿で背中の6枚の翼と両腕に剣を携えた大型のドーパントだった。
ディエンド「ディアボロス・ドーパント、想定外の姿だ」
ディケイド「いや、あれはただのドーパントでは説明できない。二ベルコルの本来の特質、精霊としての身体と自我、それらを飲み込む器としてディアボロスメモリを取り込んだことで二ベルコルを精霊でもドーパントでもない存在、魔王にしているんだ。
だがそんなことをすれば……」
二ベルコル「ああああああ!!壊す、全て壊してやる!!平伏せ、恐怖しろ、滅びよ、滅びよオオォォォ!!」
手当たり次第に街を破壊し、絶叫する二ベルコル。
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