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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第八話 あぁ!あの有名な人ですか!!……知りません by隼人
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「ありがとうございます」


 ご満足いただけて嬉しゅうございます。

 メニュー表をお二人に見せ、注文を決めていただく。


「鮫島、両方食べたい」

「畏まりました。では、両方をお一つずつ」

「はい、少々お待ちください」


 急いで、厨房へと入り、冷蔵庫からチーズケーキとイチゴタルトを一つずつ取り、お持ち帰り用のケーキを入れる箱に二つを入れて、翠屋のテープを貼ってから注文カウンターまで持っていく。

 カウンターの上に置き、金髪お嬢様に渡す。


「では、合計で445円です」


 男の人からお金を頂くと、お二人はリムジンへとお戻り、家に帰って行った。

 もしかして、鮫島とか言われてた人って執事とかかもしれないな。
 服装も態度も仕草もそのまんまだったから気付いた。

 ていうか、本物の執事初めて見たな。


「さっきのは何処のお嬢様だろうか?」

「お嬢様なら此処にいるよ?」

「おぉ、なのはいたのか」

「……やっぱり、私は空気だったの!?」

「いや、出来る事ないから仕方ないだろ?」

「ちょっとはやろうとしたもん!」

「何を?」

「そこにあったケーキを気付かれないように食べる事」


 なのはが人差し指で指したところを見ると、試食用のケーキを置いてた皿がカラになってた。

 ……それは、只の迷惑だよね?


「はぁ、予備があるから良いけど。おしおきだ」


 そう言って、なのはの頭を小突く。
 

「ふにゃあ……」


 痛そうに頭を摩るなのは。
 力なんて入れてないから痛い訳ないだろうに。

 あんまり痛そうにするから何か不安になってきたな。


「たくっ……折角、可愛いく産まれてきたのに太ったらどうする」

「っ!?……不意打ちと酷い事言うの。意地悪ぅ」

「ぶくぶくなのはか、想像すると寒気がする」

「ダイエットなの!!これから毎朝走るの!!」

「運動音痴なんだから無理しなくて良いんだぞ?いつも通り、ぐぅたらぐぅたらソファでケーキ食べてたら良いんだぞ?」

「なのは、行ってきまーす!!」


 ビィィィィィン!と店を飛び出して行ったなのは。

 少々、意地悪やりすぎたかな?
 まぁ、10分もしたら帰って来るだろう。

 そもそも、朝昼晩のご飯で栄養を考えてるから、そう簡単に太る事はないのだがな。

 まぁ、いいか。


「あ、いらっしゃいませー」











 −−−−−−その頃の、なのはーーーーーー




 ダイエットダイエットダイエットダイエットダイエットアルソック!

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