第九幕その十二
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「僕としてはね」
「いや、先生にそう言ってもらって嬉しいわ」
お静さんはここまで聞いてです、笑顔で言ってきました。
「日本のことを認めてくれてね」
「公平に学ばせてもらってだよ」
「そう言ってるのね」
「そうだよ」
こうお静さんに答えます。
「僕もね」
「公平でその評価なの」
「そうだよ」
「現代の日本についても」
「まさにね、自然だってね」
こちらもというのです。
「公平に見てだよ」
「素晴らしいのね」
「実にね」
まさにというのです。
「最高だよ」
「オオサンショウウオさんについても」
「素晴らしい生きものだとね」
その様にというのです。
「言えるよ」
「そうなのね」
「うん、そして他の生きものもね」
「皆素晴らしいのね」
「緯度もあって様々な地形もあるから」
だからだというのです。
「山に海に川にね」
「山は森ね」
「そこに本当に色々な自然があるから」
「生きものも沢山いて」
「様々な種類のね、だから学ばせてもらっているし」
「論文も書いて」
「そして動物園の方にもね」
そちらにもというのです。
「喜んでだよ」
「協力させてもらっているのね」
「そうだよ、この自然は大事にしていきたいね」
先生はこうも言いました。
「これからも」
「そう言ってくれることも嬉しいわ」
「お静さんとしては」
「ええ、本当に日本の全てが好きなのね」
「いや、どうかという部分もね」
「あるの」
「マスコミや学校の先生は酷過ぎるから」
それでというのです。
「そうしたところはね」
「先生は駄目だって思うのね」
「あんまりにもだからね」
そこまで酷いからだというのです。
「それでだよ」
「そうしたところは駄目だって」
「僕も言うよ」
そうだというのです。
「本当にね」
「そうしたところは」
「うん」
まさにというのです。
「僕はよくないと言うよ」
「けれどそれ以外は」
「別にね」
これといってというのです。
「言わないよ」
「悪いところはないから」
「そう思っているからよね」
「そう、だからね」
その為にというのです。
「言わないよ」
「そうなのね」
「そうしたところがあっても日本はね」
「素晴らしい国ね」
「いい人も生きものも妖怪も沢山いるしね」
「そこに私も入っているのかしら」
「勿論だよ」
先生は笑顔で答えました、そうしてです。
この日も楽しく過ごしました、先生の日本での生活は毎日がとても楽しいものでこの日もなのでした。
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