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ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
17.世界樹への一歩
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・古森 二〇二五年一月二十一日

俺たちは羽の生えた大トカゲ《イビルグランサー》を三匹、空中で相手している。

俺が一匹、キリトが一匹倒すと一匹が逃げる。それをリーファが魔法の光の矢を飛ばし撃退。

「おつかれー」

「援護サンキュー」

キリト、リーファがぱしんと手のひらを打ち付け合う。

「そろそろ翼が限界だわ。一度下に降りよっか」

「「おう」」

一度地上に降りる。

「疲れた」

「いや、まだまだいけるよ」

「おっ、頑張るわね、っと言いたいところだけど、空の旅はしばらくお預けよ」

「えー、なんで?」

キリトが子供のような声を出す。

「見えるでしょ、あの山」

リーファが森から見える大きな山を指す。

「あれが飛行限界高度よりも高いせいで山越えには洞窟を抜けないといけないの。シルフ領からアルンへ向かう一番の難所らしいわ。あたしもここからは初めてなのよ」

「なるほどね.....洞窟か。長いの?」

「途中に中立の鉱山としがあるらしけど、キリトくん、シュウくん、今日はまだ時間大丈夫?」

「リアルだと夜七時か、俺は当分平気だよ」

「俺も別に問題ないよ」

「そう、じゃあもう少し頑張ろう。それじゃあ、ここで一回ローテアウトしよっか」

「ろ、ローテ?」

「何だそりゃ?」

「ああ、交代でログアウト休憩することだよ。中立地帯だから直落ちできないの。だから、変わりばんこに落ちて残った人が空っぽのアバターを守るのよ」

「なるほどな、了解、リーファからどうぞ」

「それじゃあ、お言葉に甘えて二十分ほどよろしく」

リーファがログアウトし、体が動かなくなる。リーファの意識がないことを確認しキリトと話す。

「なあ、キリト」

「何だよ、シュウ」

「どうして、リーファは俺たちを助けてくれるんだと思う?」

「さぁな.........」

さらっとした言葉でキリトは流す。

「まぁ、考えてもしゃあないか」

二十分後。

「お待たせ、モンスターとか出なかった?」

「おかえり、静かなもんだったよ」

「静かすぎて退屈だったよ。それじゃあ、今度は俺たちが落ちる番か」

「いってらっしゃい」

俺とキリトは同時に落ちる。




目を開けると見慣れた天井が広がる。この世界でも、考えてしまう。

なぜ、リーファが俺たちを助けてくれるのか?
領地を捨ててまで俺たちを助けてくれるのか理由がない。世界樹に行くのだけで大変だということはわかった。それなのにリーファは俺とキリトにアスナへと繋がる道を導いてくれる。

(.......なぜなんだ)

「.......まぁ、考えてもしゃあない
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