第1話
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
僕のことなんだと思ってるんですか」
これは、今日『ナイフの切れ味を試したい』といってつけられたものだ。相当な切れ味だったようで、かなり傷は深い。まあ、噂を試すために借りて、今写真に刺さっているから……少し悪くなってしまったと思うが。
『これは痕になるぞ。縫合しても?』
「なんでそんな気にかけるんですか?僕、殺してほしいって言いましたよね」
『否定しないってことはいいんだな。おとなしくしていろよ』
すぐに針と糸を用意して、傷口を縫い合わせ始める鬼神様。普通に痛いし、やめてほしい。痛い。
「っ〜〜〜」
『……』
なんて勝手なんだ。すごく、嫌だ。
「やめてくれませんか、痛いです」
『勝手に言ってろ。ちなみに、これより死ぬときの方が断然痛いぞ』
「別に……それは、いいんですけど……」
縫合は五分も経たないうちに終わった。……慣れているようだった。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ