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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
プロローグ
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二世代量産型IS『打鉄』に触れようとして、止めた。

「男がISに触れるって、嫌よね?」
「苦痛でしかないわ」

 ……さっさと触れて帰ろう。
 そう思って触れると、―――反応してしまった。
 すぐに後ろに飛ぶと、案の定見たらしく口をあんぐりと開けている。

(まさか動くとはな。完全に誤算だ)

 そう思ってすぐにその場から離れるが、それは叶わないらしいな。

「……何のつもりだ、とでも言っておいた方がいいのか?」
「随分素直なんだね」
「サンプルが入って嬉しいだろう? まぁ、そうやすやすと実験台になる気はないが」

 黒服たちが現れ、そいつらは一斉に銃を構えてこちらに向けてくる。

「大人しくしてもらおうか」
「――おい、それは俺たちのセリフ―――グッ!?」

 俺が先に言うと、黒服の一人が言ってる間にそいつ向かって踏み台にしてその場から離れる。
 懐から閃光弾を投げて爆発させて奴らの視界を奪い、外に出ると待機していたらしい男たちがこっちを見ていた。

(おもしろい、おもしろい)

 俺は空に向けて爆弾を投げ、連中をビビらせてその場から離脱する。

「ま、待て!!」
「待てと言われて待つ奴はいないと思うがな!!」

 悪いが俺は生きる以外の選択はする気はない。
 そう心に決めて俺はそのまま逃亡を始めた





 ■■■





 どれくらい逃げたのだろうか? いや、そんな台詞を出すほど逃げていない。精々3時間ぐらいしか逃げていない。
 そして―――俺は今、苦悩していた。

(今日は女の子絡まれdayか!!)

 別に助けるのは自分の勝手だし、毎日している気はないし逆に気取ってそうな人間は無視するのだが、

(やっぱり、オドオドしている人間を狙うんだな……)

 同じ男としては速攻止めてほしい。というわけで止めよう。

「おい」
「またかよ。これで横槍を入れられるのは何度目―――って、昼間の!?」
「……またお前か」

 俺はため息を吐く。まさか3時間後に会うとは思わなかった。
 すると、女の方から着信音らしき音が鳴り、

「あ、あの……」
「何だ?」
「電話に出てもよろしいでしょうか……?」
「ああ。どうぞ」

 どうやら俺と会ったので興が冷めたらしい。男たちはもういいやと思ってその場から去ろうとする。
 そして俺は、髪の色にカルチャーショックを受けていた。

(日本人は髪が黒なんじゃないのか!? どうして緑がいるんだ!?)

 そう思って膝と手をついていると、不穏な会話が聞こえてきた。

「え? また出たんですか? その子が現在逃亡中? えっと……白い髪に少し濁ったような瞳……ですか?」

 視線が
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