1章「新しい旅先」
11話「フィオレ地方・フォルシティ 港町でライバル出現?!」
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の姿は、傷だらけで、マグマラシ自身も凄く苦しんでいた。
「俺の、俺のマグマラシを」
両目に涙を浮かべながら、リヒトはジョーイに助けを求めた。
「まさか・・・分かったわ。ラッキー、ストレッチャーを!」
「ラッキー!」
ジョーイはすぐに助手のポケモンであるラッキーへ指示を出すと、ラッキーはストレッチャーを用意して、リヒトのマグマラシを受け取って、台の上に乗せた。
「君は、そこで待っていてね」
そのままジョーイとラッキーは、ストレッチャーでマグマラシを運び、奥の治療室へと入っていた。
「・・・あっ、はぁぁ」
マグマラシが入っていくのを見て、リヒトは泣きながらその場で崩れた。
「リヒト・・・」
彼と一緒に入ってきた女のトレーナーは、しゃがんで彼の肩に手を置く。
「大丈夫よ」
「・・・くっ」
彼女に、そう励まされるリヒトは、泣きながら凄く悔しい顔をした。そんな彼らにサトシは近づく。
「リ、リヒト・・・」
サトシが彼の名前を呼ぶと、彼はそっと振り向いてサトシの顔を見る。
「サトシ・・・」
「大丈夫か」
サトシは、地面に座り込む彼を、立ち上がるのに手を貸す。隣にいた女も反対側から腕を支えて、起こし上げた。立ち上がったリヒトは、黙ったまま俯いてた。
「・・・」
彼の顔を見ながら、サトシは彼に聞いた。
「あのマグマラシ、お前のポケモンか?」
「・・・あぁ。俺の、はじめての・・・相棒だ」
サトシの質問に涙を流しながら、リヒトは答える。
「そうか。・・・一体、何があったんだ?」
「そ、それは・・・くっ」
リヒトは、答えづらいのか。悔しい顔をしながら、言葉が出て来なかった。すると、リヒトの側に居た女が、サトシに話し掛ける。
「すいません。マグマラシは、その・・・ポケモンバトルで」
「ポケモンバトル?」
「はい。バトルで、その・・・負けて」
「負け・・・い、いくらバトルで負けたからって、あんなに」
サトシは、先程のマグマラシの怪我の具合を傍から見て、普通の怪我でないのは何となく分かっていた。だが、その原因がバトルの敗北によるものだと知ったサトシは、おかしいと思った。トレーナーになって多くのバトルをしてきたサトシには、先程の怪我が普通のバトルで出来たものにしては、酷すぎると判断したからだ。
そうサトシと女が話していると、漸くリヒトも話し始めた。
「いや、俺だ・・・俺のせいだ」
そう話すリヒトに、サトシは目を移す。
「俺が、途中で負けを認めて、いれば・・・くそ」
それから、リヒトに何があったのかサトシ達は、詳しい事情を教えて貰うことになった。
それから20分程が過ぎた頃。フォルシティのとある広場で、トレーナー同士によるポケモンバトルが繰り広げていた。
二人のトレーナーが、互いにポケモン一体ずつ出して激し
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