1章「新しい旅先」
11話「フィオレ地方・フォルシティ 港町でライバル出現?!」
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トを見ながら話す。
「こういうダラダラオロオロしているのが嫌いでね。それに、俺がさっさとこうすれば、話が進むだろ」
ヒョウリは、訳を言いながら、席に戻った。それから、通話を終えたリヒトは、サトシの方を見て、謝った。
「サトシ、ごめん!約束したけど。そういう訳だから、その」
リヒトは、申し訳ない顔をしながら、サトシの顔を伺う。そんな彼に、サトシは笑いながら、答える。
「いいよ、いいよ。大丈夫だから、行って来なよ。ここで、待ってるからさ」
「ありがとう。ほんの1時間で終わると思うから」
そう言ってリヒトは、全速力でポケモンセンターを出た。
そんな彼の後ろ姿を黙って見送ったサトシ達。
「1時間ねぇー。それで、俺たちはどうするんだ?サトシ」
「えっ」
「あいつと1時間も待つ約束をしたんだ。責任持って、お前が考えてくれよ」
「あ、あー。うーーーん。よし、俺とヒョウリがバトル」
「却下」
「えーえ」
「なら、私と」
「さっき、あいつとのバトルする話で敢えて止めなかったが、明日は大事な試練だぞ。無闇に消耗するのは、辞めたほういいぞ。それに、万が一怪我でもしてみろ。お前ら、今は一体ずつしかポケモンいないんだぞ」
「「うっ」」
「そ、それじゃあ・・・買い物と観光とかどうです?」
「別にいいが、今日じゃなくても出来るぞ。それにたった1時間だけなら、却って行き来に時間を食われて、碌に回れないと思うぞ」
「は、はい」
「・・・ハァー。ここで遊ぶか」
結局、マナオの提案を採用して、サトシ達はポケモンセンター内にあった貸出のボードゲームやトランプで、1時間程過ごすことになった。
「リヒトの奴、遅いな」
「ピ〜カ」
ポケモンセンターの受付側にある待合コーナーのソファに座るサトシ達は、待っていた。
「もう2時間以上、経過したぞ。あいつ、まさかデートで夢中で忘れてるんじゃねぇか?」
「そうじゃないと言いたいですけど、あの感じだと有り得そうですね」
ヒョウリとマナオは、そう呟く。
「あーあ。折角、新しい町でバトルが出来ると思ったのに」
「ピィカァ」
バトルを楽しみにしていたサトシとピカチュウは、少しだけ残念な気持ちで話す。
そんな退屈な状況で待っていたサトシ達のポケモンセンターへ、走り込んでいる者居た。
「ジョーイさん!」
突然、二人の若い男女のトレーナーが、センター内に走り込むと男が大声でそう叫んだ。
「「「!」」」
その声に、サトシ達はすぐさま反応して出入り口を振り向く。入ってきた1人のトレーナーは、何かを抱えながら受付へと走る。そのトレーナーの姿を見たサトシは、声に出す。
「・・・リヒト」
「どうしたの?」
受付に居たジョーイが、すぐさま応対すると、リヒトの腕にはポケモンのマグマラシが抱えられていた。そ
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