1章「新しい旅先」
11話「フィオレ地方・フォルシティ 港町でライバル出現?!」
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着いたんだ」
『予定より早い船に乗っていったからね』
「そっか」
『今、どこ?』
「ポケモンセンターだよ」
『そっか。なら、早く来てよ。町中にある時計台の側で待っているからさ』
「分かっ・・・」
リヒトは、ミキエへの返事を途中で止めて、サトシ達の方をチラッと見た。
「いや、ごめん。ちょっと、今すぐは無理。・・・明日じゃ駄目か」
『明日は試練の日でしょう。それに、明後日にはここを出発するのよ。だから、今日一緒に買物しようって約束したじゃない』
「あぁ、確かにそうだけど。その、今、ちょっと」
約束の件でリヒトは、ミキエへの説明が上手く出来ないでいた。
「あぁ、この感じ」
「彼女さんみたいですね」
横で、二人の会話を耳に入っているヒョウリとマナオは何となく理解した。
『ん?・・・もしかして・・・今、女といる?』
突然、ミキエの声色が怖くなった。
「へ?」
リヒトのいきなり言われたその言葉に、腑抜けた声を出した。
「今、女の人の声が聞こえたよ」
「いや、その別に」
「何か隠しているよね。・・・浮気してるの?」
「ち、違うよ。してない、してない、する訳ないだろ」
浮気を疑われたリヒトは、大慌てで彼女に否定する。
「だったら、動揺しているのは、なぜなの?」
「いや、その。実は、えぇと」
リヒトはなぜか答えづらいような雰囲気と醸し出しながら、オロオロしていた。
「なんか、リヒト。困ってるな」
「あれは、駄目ですね」
「全くだ。何やってんだか」
そんな彼を見たサトシ達は、それぞれそう言葉に出す。
「ハァー。仕方ないな」
すると、急にヒョウリは立ち上がると、リヒトの隣に近寄った。
「えっと。これには、あっ」
ヒョウリは、会話中のリヒトのポケギアを腕ごと自分へ引っ張ると、通話相手に話し掛けた。
「あっ。もしもし、ミキエさんですか?俺、ヒョウリと言うんですが、はじめまして。実は、リヒトと明日の試練に備えて特訓しようとしていた所だったんですよ。すいませんね。お二人の約束を俺、知らなかったので。けど、安心して下さい。デートが終わってから、特訓するんで、今すぐ彼が向かいますから。あっ、そうそう。先程、聞こえた女の子なんですけど、俺と女友達との会話だったんで安心して下さい」
一度も噛まずに長い言葉を一気に早口で話したヒョウリに、サトシ達は唖然とした。
『はぁ・・・はい』
電話相手のミキエも急な事に、追いつけていないのかただ単に返事を返した。
「ほら」
ヒョウリは、そのままリヒトの腕を話して、電話を彼へと返す。
「あっ・・・という訳だから、今から行くから待ってて」
返された彼は、彼女にそう伝えて、通話を切った。
「ヒョウリ・・・早口だったな」
「ヒョウリさん・・・何か凄い」
サトシとマナオは、そうリヒ
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