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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
11話「フィオレ地方・フォルシティ 港町でライバル出現?!」
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を負わせて。あれ程、忠告したのに」
一方で、ヒョウリはサトシの言う通りだと、文句を付け加える。
「ちょっと、ヒョウリさん」
「それと、二人とも」
「「?」」
「俺とピカチュウは、明日・・・挑戦する」
サトシは、二人に対して、そう告げた。
「・・・」
「・・・で、ですが、師匠。ピカチュウは」
その言葉を聞いて、ヒョウリは黙って見つめ、マナオは大慌てでサトシに話す。
「ピカチュウ、さっき目を覚ました。謝ったよ・・・そしたら、怒られた。なんで、僕に謝るんだって」
「「・・・」」
「その後、ピカチュウに明日の試練の事を話した。俺は、お前の出たい。けど、お前には、これ以上傷つけて欲しくないって」
「「・・・」」
「そしたら、出るぞって。・・・だから、俺は出る。例え、どんな結果になっても。俺は、ピカチュウが諦めないなら、俺も諦めない。俺も諦めたくない」
「師匠」
サトシの言葉を聞いた二人は、彼の顔を見て思った。覚悟を決めた顔。もう何を言っても、諦めないと。
「そうか。なら、俺はもう言わない。だから、俺は部屋で休むわ」
ヒョウリは、そう言って立ち上がると、宿泊フロアへと向かった。
「じゃあ、明日飯の時」
最後にそう言って、彼はその場から去って行った。
「マナオ」
「はい」
「お前も、明日の事に集中して、休んでくれ」
「・・・」
「大丈夫だ。俺も、ピカチュウも」
「・・・分かりました。それじゃあ、私も休みますね」
「あぁ」
「あっ、これ買ったんで飲んで下さいね」
マナオは、買ったドリンクをサトシに渡した。
「サンキュー」
「それじゃあ。明日の朝」
「あぁ」
そう言って彼女もその場を去って行った。
それから、サトシはまたピカチュウの病室へと戻った。
「ピカチュウ」
「ピッ」
「二人に伝えてきたよ。もう大丈夫。明日はピカチュウと一緒に出るって」
「ピカ」
「・・・なぁ、ピカチュウ」
「?」
「今日のあいつ。凄く腹が立ったし、嫌な感じだったけど。最初は、何だか懐かしかったんだ」
「ピカ?」
「覚えているか。シンオンで会ったシンジの事」
「ピカ」
サトシは、かつてシンオウ地方で旅をして、リーグ戦に出た時の事を思い出した。そこで、出会った一人のライバル。
「あいつ。最初は、冷たくて自分のポケモンにも厳しくて、嫌な奴だったよな」
「ピカ」
「けど、あいつにも優しさやポケモンの事を考えている良い所はあった」
「ピカピカ」
「ベルア・・・あいつはそれとは違う気がする」
「・・・」
「ポケモンの事を、平気で傷つけて、相手をトコトン痛めつけるあんなやり方・・・俺は大嫌いだ」
「ピカピカ」
「そうだな。許せないな。けど」
「ピ?」
「もし、明日の試練。また、あいつとバトルする事になった
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