暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
11話「フィオレ地方・フォルシティ 港町でライバル出現?!」
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ボトルを持って、病室へ戻ろうと廊下を歩いていた。
「マナオ」
すると、誰かに話し掛けられて足を止めるマナオ。
「ヒョウリさん」
振り向いた所にヒョウリが居た。彼は、横の廊下から歩いて来た。
「少し話がある」
「え?」
マナオは、ヒョウリに呼ばれ付いて行き、近くの休憩コーナーの椅子に座った。
「何ですか?話って」
「結論から言う。サトシは、ピカチュウは明日の試練の達成は・・・無理だ」
ヒョウリは、最後の言葉を少し詰まらせながらそう伝えて来た。
「そんな、まだ決まった訳じゃあ」
マナオは、すぐに彼の言葉を否定した。しかし、彼女の顔は理解をしているのか自信の無い面立ちになっていた。続けて、ヒョウリは説明をしてきた。
「出たとしても、試練の内容次第でほぼ脱落は免れない。前回の試練の後、お前らのから教えて貰った内容からして、今回のそれ以上の難易度があるはずだ。それに今度は、厄介な競争者が大勢いる」
「?」
「今回、お前とサトシのように第一の試練を達成して、次の試練へ挑む者達。そして、歴代の第一の試練を達成し、未だ第二の試練を達成出来なかった者達も含まれる。それも、何度も試練に挑んできた経験値がある連中がな」
「あっ」
マナオは漸く理解した。ヒョウリが言うサトシとピカチュウが達成出来ない理由は、怪我だけではない。同じ試練へ挑戦するライバル達が、脅威となるということ。そのライバル達の中には、大勢の経験豊富で何度も試練へ挑戦した者達も混ざっている事。それを考えたマナオは、ゴクリと喉を鳴らした。
「とにかく。は自分の事を、明日の試練の心配をしろ」
「・・・けど」
「せめて、師匠であるあいつの分も頑張ろうと考えればいいだろ」
「・・・」
「それに、お前には・・・お前の達成しないといけない理由があるだろ」
「ッ」
マナオは、ヒョウリに指摘されて改めて自覚した。自分自身が、なぜトレーナー・ベストカップへの挑戦を始めたのか。その理由を、何を今目指しているのかを。それを彼女は、忘れていた訳ではないが、心で決めたと誓いが、彼女の意思に食い込んできた。
「・・・悪いな。変なプレッシャー掛けること言って」
「いえ・・・」
二人の空気が、しんみりとなり、それから互いに沈黙してしまった中。
「ヒョウリの言う通りだ」
「「!」」
一人の声が上がった。
「師匠」
「サトシ」
彼らの元に現れたサトシは、そのまま近づいて来た。
「二人とも、ごめん」
「え?」
「まだ謝っていなかった。黙って、勝手にセンター飛び出して、バトルして。挙げ句に、負けてピカチュウの怪我まで心配かけて」
サトシは、二人に謝罪をした。
「いえ、謝らないで下さい」
マナオは、立ち上がると手を振って、サトシに気を遣う。
「そうだな。勝手に出た上、試練前に怪我
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