暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
11話「フィオレ地方・フォルシティ 港町でライバル出現?!」
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うでもいい。早く始めましょうよ。今日、はじめて本気が出せる事に、俺は嬉しいんだよ」
彼は、その日で一番喜んでいる顔を見せた。


あれから、サトシはピカチュウを抱えてポケモンセンターに走った。すぐさま、ジョーイの治療の元で、ピカチュウの怪我の手当てしていった。治療を終えたピカチュウは、小さな個室の病室に移った。大きな病室が、いっぱいになってしまったとのことだった。
「一応、貴方のピカチュウに出来る治療は一通り終わったわ」
「そうですか。ありがとうございます」
サトシは、ホッとして安心した。
「良かったですね」
側には、サトシと一緒に心配しているマナオが隣に付き添っていた。
「ただ」
「?」
「明日は、余り無理をさせないことを勧めるわ。出るんでしょう?試練に」
「・・・はい」
「ジョーイとして言うけど、ベストカップの試練は過酷なのは私も知っているは、だからあの状態のピカチュウでは・・・難しいわ」
「・・・分かりました」
それからジョーイは、部屋を出てサトシとマナオ、眠るピカチュウだけとなった。
「俺の・・・せいだ」
「!」
「俺が、」
「師匠は悪くありません。悪いのは」
「あぁ、分かってる。けど、俺のせいでもあるだろ」
「そ・・・」
「・・・」
「・・・私、何か飲み物持ってきます」
そう言って、マナオは部屋を出て行った。
「・・・」
サトシとピカチュウだけになった部屋で、サトシはただピカチュウを見つめていた。
(俺が・・・俺のせいで)
サトシは、心の中で後悔と悔しさが出して、顔を歪めた。
サトシは、覚悟を持ってベルアにバトルを挑んだ。彼のやり方が嫌いだった。彼が自分のポケモンでやった事が許せなかった。そして、ピカチュウと自分は、ベルアなんかに負けたくない、いや負けないと考えていた。それは、決して驕っていた訳ではない。今まで、幾度もピカチュウと共にバトルをしてきて勝利と敗北を経験してきた。長年、共に旅をした最高のパートナーである一番のポケモンだと思い、挑んだ。そして、何より挑む前にピカチュウと互いに意思を確認し合い、共にここを飛び出した。
だが、結果はこのような酷いものとなってしまった。その結果を受け止めたが、それでも後悔と悔しさは彼の心から溢れ出てしまう。それと共に、自分自身の罪悪感が生まれていた。
(俺が、・・・ピカチュウはこんな目に)
そう考え込んでいると。
「ピッ」
「!」
「ピ、カ」
「あっ、ピカチュウ」
ピカチュウが目を覚ました。それに気付いたサトシは、すぐに彼の名前を呼んだ。すると、ピカチュウもサトシの声に反応して、彼の方を振り向いた。
「・・・ピカピ」
「ピカチュウ」
「ピカ、ピー」
「ピカチュウ・・・ごめんな」
サトシの飲み物を買いに行ったマナオは、手にペット
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