亜留土乃湯
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ートの中を見たりするあれで彼女のバスタオルを剥がしにかかってしまったことでお怒りモード。ただ、あまりにも小さな彼女の攻撃は通じるはずもなく、すぐに終了する。
「とりあえず、まだ近くにいるかもしれないし探しますか」
いまだに怒っている彼女を頭の上に乗せる。当然シャルルとセシリーもそこに乗せているが、三人も乗っているのにまるで重さを感じない。普段からセシリーたちはこのサイズでいてくれれば運ぶのが楽なのになぁ。
そんなことを考えながら建物内を探索しようとしたその時!!
ブワッ
頭上にとてつもないほどの重みを感じ、地面へと伏せる。
「ふぎゃっ!!」
「きゃっ!!」
どうやらウェンディたちの小さくなる魔法が解けたらしく、その重みに耐えきれずに潰れてしまった。
「あ!!元に戻った」
「よかった〜」
猫の姿であるシャルルとセシリーはそれに安堵の表情を浮かべている。ただ、この中で確実に恥ずかしい思いをしている人物がいる。
「ひぃぃぃぃ」
俺の上に乗っかっているままなのも忘れて身体を隠すように腕をクロスしているウェンディ。それもそのはず、彼女はバスタオル一枚で人の多いこの場所にいるのだ。当然視線を集めることになってしまう。
「ここではやめてほしかったかな」
「見ないでよー!!」
すると至るところで小さくなっていた女性陣が元に戻っているらしく男性陣は歓喜の声を上げている。グレイさんの口の中から出てきたジュビアさんは誰よりも嬉しそうだったけど、今はそれどころじゃない。
「あの・・・ウェンディ」
「え?」
「早く退いてもらってもいい?」
彼女を頭の上に乗せていたことが災いしてしまい顔面から地面にめり込みそうになっている俺はやっとの想いでそう伝える。すると、彼女もようやく今の状況に気が付いたらしく、真っ赤な顔が真っ青になっていた。
「わっ!!ごめん!!大丈夫!?」
慌てて立ち上がったウェンディ。とりあえず額が痛いため身体を反転させて仰向けになる。
「うん。なんとか・・・」
そう言いかけて、俺は言葉を失った。真上には俺の顔を覗き込んでいるウェンディ。彼女はバスタオル一枚になっているわけで・・・
「どうした・・・の!?」
突然言葉を発しなくなった俺のことを不思議に思って顔を近付けようとした彼女は、俺が何を見ているのかを把握したらしく股間の辺りを抑えて顔を真っ赤にしている。
「忘れて!!今すぐ忘れて!!」
「いたたた!!ごめんってウェンディ!!」
顔を踏みつけて記憶の抹消を図ってくる少女。ラッキーににやけていたところだったが、かなり強めの蹴りを放ってくる少女にタジタジになっている俺は命の危険を感じたため転がるようにしてそれから逃げる。その間
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