亜留土乃湯
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さんの問いにもひたすら首を横に振るだけで、何をしているのか全く理解できない。
「シリル!!」
「ん?」
グレイさんのワイルドすぎる行動に呆然とする俺たちだっが、今度はウェンディの声が聞こえてきたのでその方向を見るが、そちらに彼女の姿はない。
「シリル!!ここ!!」
「こっちよシリル!!」
「気付いて〜!!」
姿は見えないのに声だけは聞こえる。しかもシャルルとセシリーの声までするので、二人なら足元にいるかなと思って見ると、そこに確かに全員いた。めっちゃ小さくなっている三人が。
「・・・えぇぇぇぇぇぇ!?」
虫と勘違いされそうなほどに小さくなっている三人を見て声を上げずにはいられない。すると、俺の声に驚いたエルフマンさんが声をかけてくる。
「今度はシリルか?どうした?」
俺自身の叫びで先ほどのグレイさんの行動の意味が全て繋がった。彼は恐らく小さくなっている他の誰かを匿うためにその人を口に入れたんだろう。よく見たら三人ともバスタオルだし、それがほどけたりしたのかもしれない。
「なんでもないで〜す」
三人を手の上に乗せると何事もなかったかのようにその場から走っていく。説明してもよかったけど、バスタオル姿の三人を見せるわけにはいかないと思った俺は人気のないところへと避難した。
「で?なんでこんなことになってるの?」
周囲に誰もいないのを確認して三人に問いかける。確か彼女たちは女性陣全員でお風呂に行っていたはず。まさか人を小さくする効能でもあるのだろうか?いや、それだったら誰も近付かないか。
「実はね・・・」
聞いた話によるとアルバレスにいたブランディッシュさんがここに来ていたらしく、ルーシィさんをふざけて小さくしたらしいんだけど、それに他の女性陣も乗っかって小さくしてもらいお風呂で遊んでいたらしい。
すると、気が付いた時には彼女の姿が見えなくなっており、元に戻ることができなくなっていたんだとか。
「あの人もここに来てたんだ」
「アイリーンさんと一緒に来てたのかな?」
彼女の目的を知らなかった俺たちはてっきりアイリーンさんと同じく評議院から頼まれたのかと思っていたけど、そんなことは今はどうでもいい。とりあえず彼女を探した方がいいのだろうか?
「どこに行ったとかわかんないの?」
「お風呂に入ってたから匂いも追えないし・・・」
ガッカリとした表情でそう言うウェンディ。ただでさえも小さくて可愛いのに、今のフィギュアサイズだとそれがより極まってしまうのがまたすごい。
「・・・」
「ちょっとシリル!!引っ張らないで!!」
「ハッ!?」
ウェンディの声によって正気を取り戻した俺は慌てて彼女のバスタオルから手を離す。よくフィギュアとかを入手するとスカ
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