第83話 鉄機隊
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「傍流だと?」
デュバリィに傍流だと言われたラウラの瞳が鋭くなる。
「傍流とはどういうことだ?」
「傍流は傍流ですわ、無知とは幸せですのね」
「ラウラ、もういいじゃん。こんな失礼な奴にまともに話し合う気なんてないよ。全員やっつけて捕まえちゃおう」
なおもラウラを馬鹿にするデュバリィにフィーが軽くキレた様子を見せる。優しいフィーが親友を馬鹿にされて怒らないわけがないからな。
「あらあら、殺気立ってるわね」
「筆頭が言い過ぎたからだろう、謝った方が良いんじゃないか?」
「貴方達はどちらの味方ですの!」
エンネアという女性は頬に手を当てて困ったようにそう呟き、アイネスという女性は呆れた様子でデュバリィにそう話す。
「……それでお前達は何がしたいんだ、脅迫状を出したのはお前らか?俺を殺したいのか?それもお前らのボスの指示か?」
「質問攻めは止めなさい!それにあんな下劣な男がわたくし達のボスなどあり得ませんわ!わたくしが仕えるのがこの世でただ一人のお方『鋼の聖女』ことアリアンロード様だけですわ!」
俺はブルブランやヴァルターの起こした事件の時のように指示を出している存在、つまりこいつらのボスや脅迫状などについて聞いてみた。
まあ普通なら敵である俺達に情報を答える訳が無いのだがデュバリィは心外と言わんばかりに表情を歪ませた。
「アリアンロード……確か結社って執行者の上の最高幹部がいるんだよね?つまりそいつがリベールで事件を起こしている執行者達を陰で操ってる人って事?」
「そこのおチビ!マスターは悪戯に人を傷つけるお方じゃありませんの!知らない人間が好き勝手言わないでほしいものですわ!」
「そんなこと言われてもわたしその人のこと知らないし……勝手に怒って馬鹿みたい」
フィーはアリアンロードという名の人物がこのリベールで事件を起こしている執行者たちのボスなのかと予想するがデュバリィは更に怒ってしまう。そんな彼女をフィーは呆れた様子でそう呟いた。
「リィン・クラウゼル、わたし達は結社に属しているが執行者ではない。蛇の使徒の一人であるアリアンロード様ことマスターが率いる鉄機隊に属しているだけだ」
「だから私達はマスターの指示でしか動かないの。今回の計画を進めている蛇の使徒はマスター以外の人間だから私達がその者の指示で動きはしない」
「……つまり貴方たちは今回事件を起こしている結社のメンバーとは関係ないアリアンロードという方の指示で私達に接触してきたという事ですか?」
アイネスとエンネアがデュバリィの代わりに自分達の目的を話す。エマは今回リベールで事件を起こしている首謀者と鉄機隊のマスターは違う人物なのかと言う。
「ち
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