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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十八話『文明を喰らう嵐』
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は、どのようなおつもりですか!」
 ボロボロの体でネオゴルゴム神殿に帰還してきたリシュナルを見ながらソフィルは苦言を呈する。
 「確かに、リシュナルは度重なる実態の償いとしてRXの討伐を指示した。しかし、碌な備えも与えずに大怪人を無駄に失うのは非効率の極み。明日の早朝までに最後の準備期間を与えよう。その力で、必ず仮面ライダーBLACK RXを討ち取るのだ!」
 「この好機、必ずや勝利へ導いてみせます!」
 クリムゾンエクリプスの号令にリシュナルは立膝をつきながら答え、自身の研究室へ入っていった。
 「力も体力も備えていないリシュナルに何ができるか、見ものだな。」
 エピメルはニヤつきながら言う。
 「エピメル、リシュナルの次は貴様だということを忘れてはいないだろうな。」
 余裕の表情を見せるエピメルに対し、クリムゾンエクリプスは釘を差すように言う。
 「それは…重々承知しています…」
 エピメルは焦る感情を隠せずにいた。
 「ノルゾトルゾは私にとっての切り札だった。でも、私が手に入れたものはあれだけではないわ。私の最後のお遊びで、今度こそソフィル達に目にものをくれてやるわ!」
 研究室に入ったリシュナルは個別のガラスケースに保管してある禍々しいものを見ながら言う。
 「そうね、まずはバダンニウム84とコズミックエナジーから始めようかしら。」
 リシュナルは試験管に保管されてある気体状の物体を取り込む。
 「ぐっ…これだけでも力が漲ってくるわ。でも、これだけじゃ足りない!次はゲブロンにワーム隕石ね。」
 リシュナルは更に銅色の鉱石と緑色の隕石を下腹部に突き刺して埋め込む。
 「グァァァッ!ダメ、これでも奴に勝てる可能性が見えない!次は力と体力、闘争心を高めるためにバイラルコアとネビュラガスね。」
 リシュナルはコウモリを象ったミニカーのようなものと紫色の煙状の物体を飲み込む。
 「力が…チカラが漲ってくる!最後は、サタン虫にゴールドビールス、それとヘルヘイムの果実を食べれば…」
 そして、リシュナルは金色の粉をまぶした奇妙な蜘蛛のような虫とこの世のものとは思えぬ果物を食す。すると、
 「ゥグッ!グァァァ!」
 悲鳴のような叫び声を上げ、リシュナルの体は体色が黒ずんでいき、ボロボロになった翼には何かが蠢くようにくすんだ色の血管が浮き出る。
 「このちからが…このチカラがあれば、ヤツにかてる!」
 リシュナルが取り込んでいったものは今まで様々な仮面ライダー達が戦っていった、一つ一つでも強力な悪の組織達のエネルギーであり、それらを取り込んだことで強大な力を手に入れたが、その代償は重く、力の制御などできるはずもなく、リシュナルの高い知性と自制心、そして理性は失われてしまった。リシュナルは力を押さえ込むことができず、扉を破
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