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Fate/WizarDragonknight
お宝
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仮面ライダーか……」

 ソロモンは首をひねりながら肩で笑う。
 ディエンドはディエンドライバーの銃身を手で叩いた後、動き出す。
 高速移動により、ソロモンの背後に回り込み、ディエンドライバーの銃身で殴りかかるが、ソロモンはその全てを受け流し、その大剣で応戦する。

 だが。

「まあまあ待て。ソロモン」

 その声に、ディエンドとソロモンは動きを止める。
 電気さえ灯ることのないその教会で、コツコツと足音が聞こえてきた。
 やがてステンドグラスから差し込む月明りに、その人物の姿が浮き彫りになっていく。
 それは、怪しげなローブの男性。目深に被ったフードを外し、無精ひげを生やした中年がその顔を見せた。

「君は……確か……」
『何のつもりだ? アマダム……』

 コエムシは苛立たし気に首を震わせる。
 アマダム。
 その名を聞いて、ディエンドはピンときた。
 かつて、士が訪れたとある魔法石の中の世界。そこで、怪人たちを支配していたという存在が。

「確か、アマダムという名前だったね……」
「ディエンド……ディケイドの仲間の仮面ライダーか」
「仲間?」

 ディエンドは、その銃口をアマダムへ向ける。

「止してくれたまえ。彼との仲はそんないいものじゃない」
「五月蠅いですね……」

 だが、水を差されたソロモンは穏やかに終われない。
 顔を左右に揺らしながら、ソロモンはその大剣をアマダムに向ける。

「私の……邪魔をするな!」

 叫び出したソロモンは、大剣をアマダムへ振り上げる。だが。

「処刑人ごときが、ルーラーに逆らうな!」

 アマダムはそう叫んで、ソロモンに手を伸ばす。
 すると、新たな銀のオーロラが発生。ソロモンの前に立ちふさがる。

「な、何!?」
「引っ込め」

 ソロモンが吐き捨てると同時に、オーロラがソロモンを包み込む。
 アマダムへの罵詈雑言を飛ばすソロモンだったが、オーロラが通過すると、その声が全く聞こえなくなり、オーロラの存在とともにソロモンの姿もまた消滅していった。
 数秒だけソロモンがいなくなった空間を見つめ、ディエンドはアマダムを見つめ直した。

「……君は、僕の邪魔をしないのかな?」
「フン? どうかな?」

 アマダムは笑みを浮かべたままディエンドを睨む。
 ディエンドは数秒アマダムの笑みを睨み返し、やがてディエンドライバーを向けた。
 同時に、アマダムも手をディエンドに向ける。発砲されたディエンドライバーの銃弾は、アマダムの手のところでその動きを止め、空中で静止した。

「随分といきなりな奴よのう」
「生憎、僕は気が長くなくてね。コエムシでないなら君でも構わない。早く聖杯を渡したまえ」
「おやおや……少し
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