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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第六話 私が主人公よ!!(嘘) byリンディ
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かった。
 居るとすれば店の客として来ている女性くらいだ。


「どこかにないのかしら?」


 隼人の部屋の隅々まで探してみた。
 クローゼットや机、服や上着のポケット等いろいろ調べてみたけど、母親が写った写真はどこからもでてこなかった。

 もう少し調べてみよう。

 そう思って、クローゼットを開ける。
 隼人が何時も着てる服などがハンガーで綺麗に納められていた。

 腕を伸ばし、奥まで調べてみる。
 その時に隼人の服が顔にかかった。


「………すぅ…」


 いつの間にか、匂いを嗅いでいる事に気付いた私はすぐに腕をクローゼットの中から出した。

 胸が物凄く高鳴っている。心臓が破裂しそうなくらい激しく動いている。
 顔が熱い。きっと、真っ赤になっているだろう。

 ごくりっと息をのみ、もう一度クローゼットの中に腕を突っ込み、顔も一緒に入れる。
 
 これは写真を探すための行動で、決して隼人の匂いを嗅ごうなんて思ってない!


「すぅ……はぁ……すぅぅ……」

 
 こ、これは不可抗力ってやつで決して匂いを嗅いでいにゅわけにゃにゃい!!

 もう、頭の中が可笑しくなってる。
 何も考えれない、何かムズムズしてきた。

 もう耐えられない!!
 
 服を一気に数枚取り、その中に顔を埋めて隼人の匂いを嗅ぐ。

 
 ガチャ


 扉が開いた音がなった。


「………………………………………………わ、悪い。取り込み中だったか」


 長い沈黙の後にそう言って、部屋の扉を閉める隼人。

 もう、言い逃れはできない。

 何故なら、数枚の隼人の服を持ってベットに座り、顔を埋めていたら………ね?


「人生オワタ…………時空管理局提督(笑)オワタ………」


 死にたい、今すぐ死にたい………殺してください。今ならすぐに逝けそうです。














 只今、リビングのテーブルの上に正座して超反省しております。

 隼人はさっきの事は見ていないの一点張りで安堵すれば良いのか、落ち込めば良いのかわからない。


「まぁ、さっきの事は置いといて。悪かったな、酷い事言って」

 
 あれ、何時酷い事言ったの?
 頭の中を探って記憶を確かめていると、老けたなって言われた事を思い出して怒りそうになったが、それより悪い事をした私が怒る価値なんてない……。

 
「良いわ。別に気にしてないから」

「そっか、良かったぁ」


 そう言って胸をなでおろす隼人。
 そんなにも深く考えていたの?

 なんか、自分がやった事が情けなくて、余計に死にたくなってきた。


「あ、
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