第82話 迷子の子供
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だけど露骨過ぎないかとも話す。
現状ヘイワーズ夫妻は調べれば調べる程怪しい所しか出てこない、だがこれは俺達を騙すための結社の罠なんじゃないかとも思うんだ。
だってあまりにも怪しすぎて狙ってやってるんじゃないかと思うくらいだ。
「まあクロスベルのギルドにも連絡をしてヘイワーズ一家がいるかどうかを確認してもらってるからそれ次第だな」
エルナンさんに頼んで現在クロスベルにヘイワーズ一家がいるのかどうか確認してもらっている。流石に直には連絡を取れないがそれも時間の問題だろう。
「後はその情報次第だな。ヘイワーズ一家がクロスベルにいればリベールにいた夫妻は偽物、いなければ事件に巻き込まれた、もしくは結社のメンバーなのを警戒する……これしかないか」
「まあそれしかないね。でもわたし、仮に結社がコリンを利用しているって分かったら流石に許せないよ」
「ああそうだな、俺も許せない」
もし結社の勝手な思惑で何の罪もないヘイワーズ一家が巻き込まれたのなら俺は奴らを許さない。
「とにかく今は情報を待つしかない。今日はもう寝てしまおう」
「ん、そうだね。それじゃ寝よっか」
フィーはそう言ってベットに潜り込んだ。
「おいおい、フィーの部屋はラウラとエマがいる部屋だろう?」
「別にいいじゃん、エステル達はコリンと寝てるしラウラもエマも寝ちゃってるよ。起こしちゃったら不味いし今日はここで寝る」
「仕方ないな……」
フィーはこう言い出し絶対に折れないので早々に諦めた。俺は隣のベットに入るがフィーが猫のような俊敏な動きでこっちのベットに入ってきた。
「一緒に寝よう、恋人なんだし」
「ラウラに悪いだろう……」
「いいじゃん、別に。一緒に恋人になったけど抜け駆けはしないなんて約束してないし」
「仕方ないな」
そう言うフィーに俺は早々に折れた、正直甘えるフィーが可愛すぎて断れない。
「リィン、お休みのちゅーしよ」
「はいはい」
俺はフィーの顎を指で上に軽く上げると優しく唇を重ねた。いつもは舌を絡めようとするフィーだけど今日は唇を重ね合うだけのソフトなものを選んだようだ。
フィーの唇の柔らかさを堪能しながら30秒ほどキスを続けた、そしてそっとフィーから離れる。
「……」
「……」
ジッと目を見つめ合ったが俺はちょっと物足りなかったのでフィーを抱き寄せてもう一回キスをした。
今度は俺の方から舌をフィーの口内に差し込んでディープなキスをする。そしてまた30秒ほどたっぷり舌を絡めあいキスを堪能した。
「リィンからべろちゅーしてくれるなんて……ハマっちゃった?」
「確かに物足りな
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