第82話 迷子の子供
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だろう。
「エマのお蔭でスムーズに戦えたよ。魔女って凄いな」
「私もフォローしてもらいましたしエマさんってお強いのですね」
「そ、そんな……たまたま上手くいっただけですよ。リィンさんのフォローのお蔭でもあったしクローゼさんも私が動く前に行動していたりしていましたしやっぱり場慣れしている人たちは凄いですよ」
確かにエマの言う通りクローゼさんも状況を判断して的確に動いていたな、エマとは違いそれなりに場数を踏んできたからだろう。
本当にお姫様……?と思うくらいには場慣れしてると思う。
「でも予想より早く手配魔獣を倒してしまったな、まだ合流するまでに時間があるし……そうだ、二人とも、外に出てアイスでも食べないか?」
「アイスですか?」
「うん、東街区にお気に入りのアイス屋があるんだ。久しぶりに食べてみたい」
俺は前にフィーやラウラと食べたアイスを思い出してまた食べたくなってきた、二人を誘ったけどOKを貰えたよ。
ホテルに戻った俺達は各自の部屋でシャワーを浴びてから東街区に向かった。流石に地下水路に潜ったから衛生面が心配だったからね。
「これがアイス……噂には聞いていましたが初めて見ました。綺麗ですね」
エマはアイスを初めて見るらしく興味深そうに観察していた。エレボニアでも帝都ヘイムダルのような主要都市ぐらいにしかアイスは普及していないし里から出たばかりのエマにアイスは珍しいよな。
因みにこのアイス屋の店員さんは俺の事を覚えていたらしく「久しぶりですね」と挨拶してくれた。でも連れている女の子がフィーとラウラじゃなかったので「また違う女の子とデートですか?お兄さん本当にモテますね」とからかわれてしまった。
あくまで俺がアイスを食べたかったのでデートとかそんなつもりはないんだけどな……
「んっ、甘くて美味しい……しかもサラッと口の中で溶けてしまう触感が面白いですね」
「ははっ、気に入ってくれたなら誘った甲斐があったよ」
エマはアイスを気に入ってくれたようで笑みを浮かべて食べていた。
「リィンさんはこういった買い食いはよくされるのですか?」
「うん、フィーと一緒にね。一人の時でもやるけど……」
「ふふっ、それなら他国に旅行に行く場合はリィンさんもいれば美味しいお店を教えてもらえますね」
「あはは、それなりに自信はありますよ」
クローゼさんに買い食いは良くするのかと聞かれたのでそうだよと答えた。猟兵をやってるとやっぱりそれなりに色々な国に行くからその町の名物料理なども食べているんだ。
特にエレボニアとカルバートは頻繁に行き来するから食べ物限定なら観光の案内も出来るかもしれないな。
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