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Fate/WizarDragonknight
太陽
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る。無論、その方法もな」

 ディケイドはすでに、そのカードを取り出していた。
 フェニックスを倒せるであろうカード。それは。

『ファイナルアタックライド ウィ ウィ ウィ ウィザード』

 ディケイドの力が、ウィザードにさらに作用していく。
 再びウィザードウィザードラゴンに変形。その尾で、体を形成途中のフェニックスを上空に弾き飛ばす。

「ぐあああああああああっ! て、テメエ、一体何を……!?」

 どんどん上がっていくフェニックスを見上げながら、ウィザードウィザードラゴンとディケイドは、互いにアイコンタクトを取る。
 そして、共に飛び上がった。
 ディケイドの前に入るウィザードウィザードラゴン。そして、その体勢を変更すると、首、両前足がそれぞれ三又に分かれ、変形していく。
 翼を折りたたみ、尾を収納。
 すると、その形はまるで、巨大な龍の足にも見えた。

「はああああああ!」

 雄たけびを上げるディケイド。その右足蹴りは、龍の足となったウィザードウィザードラゴンと一体となり、赤い炎を巻き上げながらフェニックスを蹴り飛ばす。

 ディケイドストライク。

 その衝撃は、元の形に戻ろうとするフェニックスの身体を瞬時に崩壊させた。
 そのまま、またしても再生し始めていくフェニックスの身体。
 だが、形は形勢されていくものの、それはどんどん空の彼方へと追い出されていく。



 やがて、大気圏を越え、地球を越え。ようやく体が再生したころには、フェニックスはすでに太陽の重力の中にいた。

「何……!?」

 体と同じく再生した炎の翼で、太陽からの脱出を図るフェニックス。だが、地球とは比較にならないほどの巨大な星である太陽からフェニックスが逃げることなどできない。あっという間に太陽に飲まれたフェニックスは、再びその体が太陽の重力場に砕かれ、再生する。だが。

「これは……!?」

 フェニックスは、自らの手を見下ろす。摂氏数千度という宇宙の星は、フェニックスの体の破壊を繰り返し、フェニックスは、同じ名を持つ幻獣と同じく、太陽とともにその時を永遠に過ごすのだった。



「……」

 変身を解除し、ハルトは、同じくディケイドの変身を解いた士を見つめる。

「お前……」

 なんてことない顔のまま、ハルトを見返す士。
 ハルトは確信した。
 彼はおそらく、これまで出会ってきた者の中で、最も強い者であると。
 そして、この聖杯戦争を終わらせられ得るのもまた、彼であると。

「……また会おう。じゃあな」

 何てことも無さそうに。
 士はそれだけ言いのし、どこかへ歩み去っていった。
 信用していいのは分からない。だが。
 もう、彼を追いかける気力は失せて
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