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ドリトル先生と山椒魚
第八幕その二

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「そうしないとね」
「出来ることと出来ないことがあっても」
「それでもだね」
「出来ることを全力でやる」
「そうすることだね」
「そうだよ」
 こう言ってでした。
 先生は環境をチェックしてです。
 スタッフの人達にアドバイスをして詳しいレポートも書きました。日笠さんはそのレポートを読ませてもらって驚きました。
「素晴らしいレポートですね」
「そうでしょうか」
「はい」
 先生に笑顔で答えました。
「細かいところまで見ておられて公平で」
「いいいのですか」
「そう思います、よくご覧になられてますね」
 先生に笑顔で言いました。
「あとです」
「あと?」
「先生は作業の邪魔にならない様にされていましたね」
「はい、そこも見てです」 
 先生も答えます。
「動いて見ていました」
「そうなんですね」
「はい、ですから」
 それでというのです。
「邪魔にならない場所にいる様にしていました」
「そうしたこともご覧になられてましたね」
「そうしていました」
「そこもお見事ですね」
「そうですか」
「何でもご覧になられてますね」
 日笠さんは先生ににこりと笑って言いました。
「本当に」
「そう言って頂けるなら何よりです」
「有り難かったです」
「いえ、僕は肉体労働や作業が全く駄目でして」
 このことは誰よりも自覚しています。
「ですから」
「意識してですか」
「邪魔にならない様にしています」
「そうですか」
「はい、ではです」
 それでというのです。
「またレポートもです」
「書いて頂けますか」
「そうさせて頂きます」
 日笠さんに笑顔で答えました。
「このことについても」
「ではお願いします」
「その様に、あとです」
 先生はここで日笠さんにあらためてお話しました。
「間もなく三時ですね」
「そうですね」
 日笠さんは先生が次に何を言うのかわかっていました、そのうえで応えました。伊達にお付き合いが長い訳ではありません。
「それでは今から」
「ティータイムなので」
 だからというのです。
「よかったらご一緒しませんか?」
「そうしてですね」
「また働きませんか」
「そうですね、では」
「はい、楽しみましょう」 
 お二人は動物の皆とティータイムに入りました。この日は中国茶に杏仁豆腐に胡麻団子にマーラーカオで、でした。
 中華風のティーセットを楽しみました、その後でです。
 日笠さんはお仕事に戻りましたが皆は研究室に戻ってオオサンショウウオの奥さんを迎える準備の入念なチェックに入った先生に言いました。
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