第三章
[8]前話
「落選もするから」
「落選したら無職なのよね」
「それも政治家だよ」
妻にこのことも話した。
「これがね」
「そうよね」
「どれだけ素晴らしい政策を掲げていても」
「落選したらね」
「終わりだよ」
その時点でというのだ。
「まさにね」
「そうよね」
「それでだよ」
「市議会の議員さんなら市の人達の要望も聞かないとね」
「代議士ともいうしね」
「代わりに議論してくれる人ね」
「そう、市の人達の代わりにね」
彼等の声つまり要望を代弁してというのだ。
「そのうえで市に利益をもたらす」
「それが政治家さんだから」
「僕も聞かせてもらってね」
その要望をというのだ。
「それでだよ」
「政策に掲げているのね」
「実際一人親つまり片親の家庭はあるんだし」
「その人達の問題を市として解決する」
「そうしないとね」
「駄目よね」
「うん、政策のない政治家要望を聞かない政治家なんて」
それこそとだ、泊里はそうした政治家達の話もした。
「存在理由がないよ」
「スキャンダルばかりとか何でも反対とか」
「そんな政治家当選してもね」
例えそうなってもというのだ。
「意味がないよ」
「本物の政治家ではないわね」
「そうだよ、僕もそんな人達にはなりたくないから」
「これからも要望を聞いて」
「政策として出していくよ」
こう言ってだった。
泊里は実際に市民達の要望も聞いて彼が最初から掲げていた政策以外の政策も提案していった。そのうえで市と市民の為に働いていった。そうして当選し続け市会議員であり続けていったのであった。
要望が多かったので 完
2023・4・26
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