第二章
[8]前話
「外見見たらわかるだろとも思うけれどな」
「俺達似てるしな」
「兄弟だってな」
「流石に兄弟でゲイはないだろ」
「そうだよな」
店の仕事をしつつ話す、そして。
兄のペドロはハイメにこう言ったのだった。
「そもそも俺結婚してたしな」
「それでモンセラ生まれたな」
「ああ、けれどな」
それでもとだ、ペドロは忌々し気に言った。
「あいつが生まれてすぐにな」
「浮気されてな」
「それも何人もとな」
「俺達カトリックでもな」
メキシコで非常に多い宗派である。
「流石にな」
「あんまり酷かったからな」
「離婚認めてもらったな、兄貴」
「慰謝料も貰ったよ」
「かみさんと浮気相手全員とな」
「いや、浮気相手二十人ってな」
ペドロは言った。
「俺とも毎晩みたいでな」
「それで二十人ってな」
「流石に神父さんも市役所の人も呆れてたしな」
「あっさり認められたな」
「モンセラが俺の子供でよかったよ」
実はDNA鑑定をしたらそうであったのだ。
「本当にな」
「それで結婚に懲りてな」
「今は独身だよ」
「俺も彼女いるけれどな」
ハイメはそうであった。
「それでもな」
「俺見てだよな」
「結婚怖くなったからな」
「いや、俺の元かみさん今も七人位と付き合ってるそうだしな」
「根っからtってことだな」
「特別だぞ、俺と結婚する前からずっとそうだったっていうし」
「異常な男好きか」
兄の元妻はとだ、弟は言った。
「そうなんだな」
「ああ、そこはわかれよ」
「そうなんだな、けれどな」
それでもとだ、ハイメは言った。
「少なくとも当分はな」
「お前も独身か」
「それでいるな、それで二人でな」
「モンセラ育てていくか」
「そうしような」
「ああ、兄弟でな」
自分達の娘そして姪をとだ、こう話してだった。
二人で店を経営しつつモンセラを育てていった、二人はそのまま結婚せず彼女の父親であった。そして彼女が成長し高校を卒業して店を継ぐ為に働く様になっても二人の父と言われた。結婚して孫が出来るとお祖父ちゃん達となった。
親が両方男だと 完
2023・4・25
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ