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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百三十九話 群雄、戦を終わらせるのことその五
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葉を言わなかった。言おうとしたのかそれとも最初から言うつもりはなかったのか。だがそのどちらにしてもなのだった。
 彼は消えた。完全にだ。その声さえもだ。
 それを見届けてからだ。草薙は言った。
「これで俺達の因果は完全に終わったんだな」
「ええ、家としてね」
「じゃあこれで自由か」
「血脈の因果はね」
 それはだと述べる神楽だった。だが。
 八神がだ。その草薙に言ってきたのだった。
「これで心おきなくだな」
「そうだな。戦えるな」
「貴様を倒すのは俺だ」
 また草薙にこう告げるのだった。その八神はだ。
 草薙の後ろ、少し離れた場所にいた。そしてだ。身体を草薙の背から見て横にしていた。
 そこからだ。こう彼に告げたのである。
「俺以外の何者でもない」
「そうだな。そして手前を倒すのもな」
「貴様だな」
「元の世界に戻ればな」
「首を洗って待っていろ」
 八神は告げた。
「そしてだ。俺以外の奴には倒されるな」
「へっ、妙な関係だな」 
 二人の関係についてだ。こうも言う草薙だった。
「だがな。その関係もな」
「受け入れているというのだな」
「絶対にケリはつけるぜ」
 即ちそれはだった。

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