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ドリトル先生と山椒魚
第七幕その十

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「こうしたものが見られるね」
「そうだよね」
「とても素敵だよ」
「日本の夏はね」
「朝顔だけでもいいよね」
「朝からいいものを見て」
 そうしてというのです。
「気持ちよく頑張れるよ」
「じゃあ今日もだね」
「楽しく論文を書いていくのね」
 チープサイドの家族が言ってきました。
「そうするのね」
「それも楽しく」
「先生は学問そのものを楽しみにしてるから」
「だから行うだけで楽しめるけれど」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「どうせならはじめる前から楽しく」
「そう出来たら最高だね」
「じゃあ朝顔を見たことはとてもいいね」
 チーチーも先生に言います。
「そうだね」
「朝ご飯もまただけれど」
 ダブダブは実に彼らしいことを言いました。
「その前にいいものを見られたね」
「朝ご飯も楽しく食べられるわね」 
 ガブガブも明るく言います。
「これは」
「そう思うと余計にいいね」
 トートーは笑顔で言いました。
「朝顔を見て」
「まだ一日ははじまったばかりだけれど」
 ポリネシアの口調はしみじみとしたものでした。
「はじまりがいいとそれに越したことはないわ」
「全くだね」
 ジップはポリネシアの言葉に頷きました。
「寝覚めが悪いよりずっといいよ」
「さて、じゃあ今からだね」
 老馬も先生に言います。
「朝ご飯だね」
「いつも通り皆で食べよう」 
 ホワイティの口調は急かす様でした。
「楽しくね」
「うん、トミーが呼ぶまでここで本を読もうか」
 先生はその皆に言いました。
「そうしようか」
「学問だね」
「それをするんだね」
「今から」
「本当にいいものを見られたから」
 だからだというのです。
「気持ちよく学問に入ろう」
「じゃあ本読もうね」
「そうしようね」
「今からね」
「うん、是非そうしよう」
 笑顔で言ってでした。
 先生は縁側でオオサンショウウオの本を読んででした。
 そうしてトミーのお食事を待ちます、そしてトミーが朝ご飯が出来たと言ってきたので居間に皆と一緒に行くとでした。
 朝ご飯はトーストにでした。
 目玉焼きに焼いたベーコンそれに苺に牛乳でした。先生はそのメニューを見て一瞬で目を細くさせました。
「これはいいね」
「美味しそうですか」
「とてもね」 
 こうトミーに答えます。
「それは何よりです、ではです」
「今からだね」
「皆で食べましょう」
「それじゃあね」
「今日はイギリス風にしてみました」 
 その朝食にというのです。
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