特別編 仮面ライダー羽々斬&オリジンモンスターズ 第12話
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すでに「標的」を決めたライダーや怪人達が激しく睨み合う中。
始祖怪人達の背後からは、黒一色のマネキンのような怪人達が続々と現れていた。
野戦服を纏ったその怪人達はコンバットナイフを握り締め、他の新世代ライダー達の行手を阻んでいる。
彼らの存在と、その恐ろしさを知るライダー達は皆、仮面の下で剣呑な表情を浮かべていた。
「こいつら……『黒死兵』か!」
「やはりここにも出やがったか……! どうやらコイツらの出現も、始祖怪人が絡んでいたようだなッ!」
「黒死兵」。それは今年に入ってから世界各地で出現するようになった、ノバシェードに与する謎の怪人達を指す総称であった。
その物言わぬ漆黒の怪人達は各地域のノバシェード幹部の指示に従い、無言のまま破壊活動を行っていたのである。
しかもその一人一人が、武田禍継こと仮面ライダーニコラシカにも匹敵するほどの戦闘力を持った、かなりの強敵だったのだ。
神出鬼没であることに加え、個としての戦闘力も高く、世界各地に複数現れることもある。
時にはたった数人の黒死兵に警察組織が壊滅させられ、都市一つが丸ごと占拠されてしまう事件も起きていた。
その都度、現場となった国や地域に駆け付けて来た新世代ライダー達が、現地の警察組織や自警団らと共に黒死兵達を打ち破って来たのだが。いずれも紙一重の辛勝であり、どこで敗れていてもおかしくない状況だったのだ。
「しかも、この数かよ……!」
「ざっと数えても20人は居るぜ……! ハッキリ言って、過去最悪のシチュエーションだ……!」
そんな黒死兵達が、大勢この場に現れている。ただでさえ一人一人が手強いというのに、その怪人達が群れを成しているのだ。
新世代ライダー達も天峯達のデータを得てパワーアップしているとは言え、これでは苦戦は免れないだろう。
黒死兵に蹂躙された街の住民達が目にすれば、PTSDを発症しかねないほどの光景なのだ。彼らに打ち勝って来た新世代ライダー達にとっても、黒死兵という「個の強さ」に「数の暴力」まで加わったとあっては、プレッシャーを感じずにはいられない。
「……コイツら、よほど俺達と遊びたくてたまらないらしいな。ここは俺達で引き受ける、お前達は人質の救出に向かえッ!」
「し、しかし……!」
「始祖怪人達は局内にも潜んでいるはずだ! ここで悪戯に戦力を消耗するわけにはいかない……! 少しでも多く、余力のある奴を先に進ませる必要があるッ!」
「……分かった! 気を付けてくれよ、皆!」
この状況に最も対応出来るのは、黒死兵達とより多く交戦して来た一部の新世代ライダー達だろう。
それを自覚していた者達は自ら黒死兵達の前に飛び出し、漆黒の怪人達と対峙して行く。
彼らの「力」を肌
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