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Fate/WizarDragonknight
異世界の聖杯戦争
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 ウィザードはバク転でフェニックスの攻撃をかわし、同時にルビーの指輪をウィザーソードガンに押し当てた。

『フレイム スラッシュストライク』
「焼き切れろ!」

 赤い魔法陣が絶え間なくウィザーソードガンの刃に走る。炎で瞬時に威力を上げたそれは、振り抜くと同時にフェニックスの身体を切り裂く。

「ぐああああああああっ!」

 炎による爆発。
 一気にフェニックスは、灰塵と化し爆発するが。

「……なあんてな?」

 爆炎の中で、灰や塵がどんどん集まり、それは形を作り上げていく。
 再生したフェニックスの上半身が、同じく再形成されたカタストロフを振り下ろしている。不意打ちにウィザードは防御が間に合わず、そのままそのルビーの身体から火花を散らす。

「ぐっ……!」

 転がったウィザードは、即座に指輪を入れかえる。

「こんなに速く復活するのか……!」
『ウォーター プリーズ』
「オレは蘇るたびに強くなる。そして、再生する……テメエらをぶっ潰すまで、何度でも蘇えるぜ」
『スイ~スイ~スイ~スイ~』

 サファイアの魔法陣が、ウィザードを水のものに作り変えていく。即座にウィザーソードガンをガンモードに組み換え、ハンドオーサーを起動。

『キャモナシューティングシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』
「そんなチャチな水程度で、オレの炎が消せるかよ」

 吐き捨てるフェニックスを無視しながら、ウィザードは再びウィザーソードガンに変身に使った指輪を押し当てる。

『ウォーター シューティングストライク』

 そして集い出す、水の魔法。ウィザーソードガンの銃口に形成された青い銃弾を、ウィザードは即座に打ち出す。
 だが。

『アタックライド ブラスト』

 無数の散弾が、横からウィザードを打ち弾く。
 全身に蓄積したダメージにより、変身を解除したハルトは、再び倒れ込んだ。

「な、何……?」

 ハルトを妨害した者。
 それは、戦いの最中に変身を終えていたディケイドだった。
 ガンモードにしたライドブッカーを向けながら、徐々にハルトに近づいてくる。

「お前……何のつもりだ?」

 だがディケイドは、ハルトの問いに答えることはなく、ライドブッカーをソードモードに組み替える。
 歩調を崩さないまま、彼はハルトを通過。そのまま、フェニックスに近づく。

「ああ? テメエ、ナニモンだ?」

 睨みつけるフェニックスだが、ディケイドは容赦なくライドブッカーでフェニックスを切り裂く。
 遅れて反撃しようとするフェニックス。
 だがそれよりも素早く、ディケイドはライドブッカーをガンモードに変形し直す。間髪入れない銃撃に、フェニックスは徐々に後ずさりしていく
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