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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十六話『ライダーの絆』
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 Xライダーはライドロープによって怪人を捕らえ、別の怪人へ叩きつける。
 「捜査1課の名誉と、仮面ライダーの名にかけて、トップギアで行きますよ!」
 《バースト!デッドヒート!》
 デッドヒートドライブはシフトアップによる高速移動を活かして怪人達を翻弄し、強力なパンチの連打で怪人達を倒してゆく。
 「RX、貴様にはせっかく俺が作った水耕ゴルゴメスの実の研究施設を破壊された借りがある。今こそその借りを返してもらうぞ!」
 ウサギ怪人はRXの周りを跳び回りRXの隙を狙う。
 「お前は、あの時の科学者か!科学は平和のためにあるんだ!」
 「その通り!だからこそ、人類を滅ぼすために使うのさ!人類の存在こそが平和を乱す種となる。愚かな種を滅ぼすことで、真の平和は訪れるのだ!」
 ウサギ怪人はRXに連続キックを放ち怯ませる。
 「それは違う!確かに、人は過ちを繰り返す。だが、過ちを繰り返すから前に進むことができる!リボルケイン!」
 RXはよろめきながらも立ち上がり、リボルケインを引き抜く。
 「綺麗事で世界を平和にできると思うな!」
 ウサギ怪人は飛び掛るがRXはそれを躱しリボルクラッシュをウサギ怪人に放つ。
 「科学を信じ、人の心を信じられなかったことが、お前の敗因だ!」
 RXはウサギ怪人に突き刺したリボルケインを引き抜き、ウサギ怪人は再生怪人達と共に爆発し蒸発した。
 「それじゃあ、俺はこれからRS装置の研究施設へ向かう。またお別れだな。」
 「俺の方も、全国にあるネオゴルゴムの拠点を調べないといけないので、ここで失礼します。」
 「そうか。二人と戦えたこと、俺は光栄に思っている。」
 三人のライダーは硬い握手を交わし、別々の方向へ向かっていった。

 それから数日後、敬介はとある野原で黙祷を捧げていた。
 「敬介さんも、ここに来ていたんですね。」
 進ノ介は後ろから声を掛ける。
 「ここには、巧が眠っていると聞いてな。」
 「本当に、立派な人でした。命を失っても尚、人々の平和のために歴史改変マシンを破壊したんですから。」
 「まさか、メガリバースシステムを利用した俺達ライダーを同士討ちさせる作戦が、そもそも歴史改変マシンを使った実験だったとは、あの時は思っていなかった。結局、満足に話せないまま別れることになるとはな。」
 「でも、別れは必ず悲しいものとは限りませんよ。」
 「いうじゃねぇか。そろそろ行くか。俺達が成すべきことを成すことが、巧への餞になるんじゃないか。」
 「そうですね。行きますか。」
 敬介と進ノ介は歩き出す。野原には名もない赤い花が1輪、力強く咲いていた。
 続く

 次回予告
 リシュナルの切り札、それは復讐に燃える怪魔界の悪魔だった。悪魔の魔の手が響子に迫る。『最後
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