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日本カレーとインドカリー 
第一章

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                日本カレーとインドカリー 
 自分達の店であるカレー屋の傍に新しいカレー屋が出来たと聞いてだった。
 妹の岡本桃花は姉の春香に言った、二人共癖のある茶色の髪で丸めの顔で背は一五五位で胸の大きさが目立ち大きな目であどけない顔立ちだ、だが桃花は髪の毛を短くしていて春香は長くして上で団子を二つ作っている。
「お姉ちゃん、あのお店本格的なインドのね」
「カレー屋さんなのね」
「お店やってる人インド人だっていうわ」
「本場なの」
「本場も本場よ」
 姉に顔を曇らせて話した。
「よりによってね」
「そうなのね」
「ライバル出現?それもかなり強い」
 桃花は困った顔で話した。
「これって」
「そうかもね」
 春香も困った顔で応えた。
「これは」
「お客さん減らなかったらいいけれど」
「私達も頑張らないといけないわね」
「ええ、味にサービスもね」
 その両方をというのだ。
「ちゃんとね」
「しないとね」
「さもないと本当によ」 
 姉は困った顔のままさらに言った。
「お客さん減って最悪ね」
「閉店ね」
「そうもなりかねないから」
「じゃあ生活かかってるし」
「味にサービスもね」
「これまで以上に頑張らないとね」
「これまでも頑張っていたけれど」
 こうした話をしてだった。
 姉妹は自分達の店そして生活を賭けて頑張っていった、店の営業はこれまで通りで二人でほっとした。
「いいわね」
「お客さん減ってなくてね」
「これも営業努力の結果ね」
「味もサービスも頑張って」
「お店のホームページの宣伝もやって」
「企画とかもやってきたしね」
 努力の賜物だとだ、二人は笑顔で話したが。
 そこで店長である二人の父は娘達に言った。角刈りで面長の顔の昭和の趣が漂う外見の初老の男だ。
「お店の努力もあったが大きいのは別のお店だったことだろうな」
「別?」
「別っていうと?」
「一度あの店で食べて来い」
 そのインド人が経営している本格的なカレー屋でというのだ。
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