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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ドラシール大決戦
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より巨大化した拳が顔面に突き刺さる。それにより飛ばされた俺は近くの建物に衝突した。

「いったぁ・・・戦い中は建物すり抜けないのか・・・ん?」

先ほどまで通り抜けることができていた建物に食い込んだことに違和感を覚えつつ起きあがろうとしたところで俺はもう一つ違和感を覚えた。

「あれ?なんでマスターの攻撃は当たるの?」

俺の攻撃の時は幽霊である彼を捉えることができなかった。それなのに、今実体であろうはずのマスターの拳が突き刺さったことに違和感を覚える。

「そもそも君と僕では質が違うんだよ。僕は幽霊・・・君は厳密には思念体・・・物体への当たり判定は僕の主観で判定される」
「え?何それインチキ!?」

確かに俺は幽霊ではないけど、幽霊さんの主観で決まってしまったら何でもできてしまう。そう思っていたけど、その考えは否定されてしまった。

「いいや、君も無意識に主観で当たり判定を決めているんだ。本来、幽体は物に触れることはできない。しかし君は僕が憑依した猫を殴り、その気になればこの老人も殴れる」
「へぇ、なるほど」

そう返事をしてみるけど実はイマイチわかってなかったりする。ただ、俺の攻撃は有効みたいではあるのでそれなら何とかできるか。

「それにしてもこの老人・・・何者なんだ?かつてないほどのシンクロ率だ」
「その人は妖精の尻尾(フェアリーテイル)のマスターです」
「ギルドマスター・・・ゆえに強大な魔力・・・そして年齢から推測される人生経験の中には死の淵をさまよったこともあるかもしれない」
「まぁそれ以上行ってますけどね」

どうやら死にかけた人にほど、この人の憑依の魔法は力を発揮するらしい。そう考えるとギルダーツさんとかラクサスさんに憑依されなくてよかった・・・全盛期な上にティオスのせいで一度死んでるからね、あの人たちも。

「しかしそれだけではここまでのシンクロ率は・・・まさか!!三つ目の条件にも当てはまるのか!?」

何やらブツブツと言っている幽霊さん。その内容が何なのか気になったが、俺はこの状況を打破するための作戦を練るために懸命にそちらへと思考を割いていた。

















第三者side

バリンッ

二人の強大な魔力がぶつかり合う中、ボロボロになっている女性はオーブを破壊する。それにより起きた震動によってしばらくその場に留まることになったが、それが収まるとすぐに教会から外へと出る。

「せっかくの獲物じゃったが、キリン様に言われたら仕方ない。次のオーブにでもーーー」

別の街に行こうとしたところ、迫ってくる気配に気付き彼女は振り返る。そこには先ほど青い髪の青年に連れ去られたはずの緋色の剣士が走ってきていた。


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