ドラシール大決戦
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地面へと叩きつけることを平然とやってのける。それにより彼は血まみれになっていたが、同時にある変化も起きていた。
「面白ぇじゃねぇか、このやろう」
操られていたことにより光を失っていた瞳にそれが戻り始めているのだ。その変化に気が付いたキリンだったが、その原因がわかっていなかったためこれといった反応は見せない。
「電気ってのは結構色々なものに通電するんだ。例えば地面とかな」
ラクサスの雷が男を捉える。実力者同士の戦いはより一層激しさを増していくのだった。
シリルside
「見つけた!!」
先を進んでいく幽霊の姿をようやく捉えた。彼は建物を通り抜けることができるようで最短距離で何かを目指しているよう。
「もしかして俺もすり抜けられるのかな?」
そう思いチャレンジしてみると、本当に壁をすり抜けることができる。これには思わず今の状況を忘れて楽しんでしまう。
「おおっ!!すごい!!」
しかも他の人には俺のことが見えていないため変な目で見られることもない。そのまま幽霊を逃がさないために追いかけていたが、ある建物に入った際にその目を切ってしまった。
「わわっ!!」
そこは大浴場。しかもよりにもよって女湯の方に入ってしまい顔が赤くなる。
「ごめんなさ〜い!!」
誰も俺のことには気が付いていないのはわかってるんだけど、ついいつもの癖で壁をすり抜けそこから離脱する。これによりロスが生まれたことにより、幽霊の姿を見失ってしまった。
「くっ・・・あいつはどこに・・・」
彼がどこにいったのかをキョロキョロ周囲を確認していると、見知った顔が先ほどのセシリーと同じような表情になって近付いてきた。
「この身体だ。この身体のシンクロ率はすごい」
「マスター!?」
幽霊が乗り移ったのはマスター。確かにマスターは強いけど、アルバレスとの戦いで足が不自由になってしまったはず。そう思っていたのに・・・
「溢れる魔力。そして死の淵までいった者。そこに僕の魔力が乗数され、無敵の魔力となった」
立てなくなったはずのマスターの足でバランスを保ちながら立ち上がる。それによってどれだけ二人の魔力が重なり合って身体の力を引き出しているかがよくわかる。
「よりによってマスターが相手か・・・」
マスターとは天狼島でのS級昇格試験の時に戦ったことはあるけど、あの時は思念体だった上に手を抜いてもらっていた。その頃よりも力は落ちてるはずだけど、彼が乗り移ったことでその限界値が越えているわけか。
「君の知り合いとは思わない方がいい。この老人と僕の魔力が合わさり、無敵の力が生まれたのだ!!」
マスターの魔法に
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