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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ドラシール大決戦
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脳裏を過る中で、彼の頭に一番こびりついているのはただ一人だった。

「俺の兄弟はゼレフだけだからな、あいつを倒すために強くならねぇと」

















「う・・・ウソじゃろ?」

その頃左手の教会では、一つの戦いに終止符が打たれようとしていた。

「こんなに強い奴が・・・おるわけ・・・」
「まだやんのか?姉ちゃん」

ボロボロになっているキリアを見下ろしているラクサス。彼は白魔導士から着させられている白のマントも脱ぎ捨てており、本気度を伺わせる。

「だがそれがいい!!どうやって切り刻んでやろうか!!」

地面に這いつくばりながらも戦う意志は失っていない様子の女性。そんな彼女の後ろから、一つの足音が聞こえてくる。

「大丈夫か?キリア」
「キリン様」

黒い帽子を被り片眼鏡をかけた中年の男。その男の魔力は倒れている女性と比べ物にならないほど巨大なものだった。

「こいつは俺に譲ってくれないか?」
「し・・・しかし・・・」

強敵を前に気持ちが昂っていたこともあり反論しようとしたが、男の視線により彼女は一瞬、金縛りのような状態に陥ると諦めたように頷いた。

「オーブだけは壊しておいてくれ」
「わかりました」

そう言ってオーブの元へと走っていくキリア。ラクサスもそれを壊すことが目的だったこともあり妨害はしない。いや、というよりも彼は目の前に現れた男に興味があるようだ。

「よっこらせっと」

男は背負っていた棺桶を地面へと下ろす。彼はそれと目の前にいる人物を交互に見るとタメ息をついた。

「まいったなぁ、君の体格じゃこの棺に入らないかもなぁ。バラバラにしていれるか?いや、それはグロいな」

彼を殺した先のことを考えている男はブツブツとそんなことを呟いている。わざとらしいその挑発を受け、ラクサスは笑みを浮かべる。

「無用な心配だ。そこに入るのはてめぇ自身だからな」
「俺!?俺がこの棺に!?いやぁ、考えたこともなかったなぁ。ユニークだよぉ、君ぃ」

挑発返しを受けたキリンは指を鳴らす。するとラクサスの懐付近で爆発が起こる。

「何だ!?今の攻撃は」

何が起きたのかわからずにいるラクサス目掛けて次々に攻撃を仕掛けるキリン。それを受けつつも反撃に出ようと魔法を放ったが、その雷撃は男の目の前で避けるように外れてしまった。

「何!?」
「俺の魔法は大気の圧縮と歪みさ」

そう言うと男は次々に攻撃を放ち敵を的確に捉えていく。対するラクサスの攻撃はどれだけ打とうとも決して当たることがない。

「それはいかなる攻撃も受けない。そしていかなる相手も棺に納めてきた」

腕を軽く振るっただけで自分よりも大柄なラクサスを
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