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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第五話 あれから、何年?それと、息子いたの?
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びに着いて行けなかっただけよ」
「クロノ君とはやってないのか?」
「普通はあまりしないと思うわよ?あれ」
はっはっは、と笑いながら歩いてく俺と、恥ずかしそうにチラチラと周りを見るリンディと、だれ?この女の人っていう目をしているなのはと共に歩いて行く。
車に乗って、すぐに我が家へと向かった。
喫茶店はもう閉めて、店の中をなのはと一緒に掃除してから晩御飯の支度をする。
どうやら、三日間の休暇を貰って初日からここにいるリンディは行く宛がないとの事で今日は泊まって行くらしい。
クロノ君は良いのか?と聞くと、クロノ君は管理局の訓練校の寮にいるから大丈夫らしい。
「って、隼人ってばまた料理上手くなってる」
「いつも、栄養を考えて作ってきた甲斐があったものさ」
「そう言えば、昔から貴方って料理上手かったわね。いつも、私が負けてたわ」
「あの時は料理が唯一の取り柄だったからなぁ」
昔の懐かしい、話をしていると良い想いでばかりが頭の中に蘇って来る。
そう言えば、俺が作ったアップルパイ、リンディは大好物って言ってくれてたな。
この休みの間に作っておいてやるか……。
「ねぇねぇ、何の話してるの?」
「ふふ、私とパパが若い頃の話よ」
「俺は今でも若いぞ、お前は老けたけどな」
ていうか、誤解を招くような事を話すなよ。リンディがパパっていうとなのはが何を思うか。
ちらっと、なのはを見ると「良いなぁ、私もパパの若い頃の事知りた〜い」と言っているので一安心。
いや、安心している場合ではない。
背中がゾクッと冷たい何かが伝わってきた。
これは良く知っている。管理局にいた頃に良く浴びた気配。それは、殺気だ。
後ろを振り向くと、漆黒のオーラを出しながら不気味に笑うリンディ様がいた。
「何か言い残す事は?」
俺は冷や汗をだらだらと流しながら言葉を考える。
「セーラー服を一度でも良いから着てみたかった」
どうやら、俺の思考は大変な事になっているらしい。誰か助けて。
なのはの方を見ると、先にテーブルに並べて置いた料理に夢中になっていた。
「誰が老けてるってぇ?」
リンディ様。
「正直に言ってみなさい」
リンディ様。
「死刑」
「ええええええ!?どうしてええええ!?」
「若干、念話で聞こえてるのよ!!わざとでしょ!!」
しまったあああ、念話をオフにするの忘れてたあああああ。
益々、黒いオーラがリンディの身体中から溢れてきている。
くっ、デバイスさえあれば!!
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