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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第五話 あれから、何年?それと、息子いたの?
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かくだし隼人の娘さんにご挨拶したいし」


 まぁ、いいか。と声に出してから再び足を前に出す。
 歩いてると俺の横にリンディが来て、偉くニコニコしながら歩いていた。

 玄関の中へと入り、下駄箱の所までやってくると先生が出てくる。


「あら、高町さん、こんにちわ」

「こんにちわ、なのはいます?」

「はい、今連れてきますのでそこで待っておいてください」


 礼を言ってから先生がなのはを呼びに教室まで行くのを見送る。


「なのはちゃんって言うの?」

「あぁ、それがどうした?」

「ふふふ、可愛いって思ってね」

「そりゃ、どうも」

 
 士郎さーん!桃子姉ぇぇ!あんたらが必死で考えた名前、褒めて貰えたぞおお!

 何処か遠くの国へと心の中で叫ぶ。


「パパぁ!!」


 すると、ずっと前から聞いている声が聞こえてきた。
 そちらの方を見ると、カバンに紙やらハンカチを入れながら走って来るなのはの姿があった。

 肩にぶら下げていた水筒が床に落ちて、それに足を引っ掛けてしまったなのはが盛大に転んだ。


「あちゃー」

「あらら、大変」


 俺とリンディは倒れているなのはの下へと来ると、腰を下ろし、手を伸ばし指でなのはの頭を突く。

 生存確認の一種だと思ってくれればいい。


「もしもーし、なのはさん生きてますかぁ?」

「……」

「ただの しかばねの ようだ。 」

「生きてるの!!それに酷いの!」

「くっ、なのはがゾンビになってしまった!!許せなのは、一撃で楽にしてやる」


 目に嘘の涙を溜めて拳を強く握り、思い切りなのはに突きだす。


「ふぇぇっ!?だから、生きてるのぉー」


 寸止めで、なのはの顔の前でやめる。

 
「ちっ、生きてたのか。…………くそっ」

「ちょっと!!どうしてそんなに悔しそうにするの!?パパでも流石に怒るよ!?」

「で、大丈夫か。ケガとかしてないか?」

「いきなり優しくなったの。もう、知らないの」


 大丈夫そうでよかったよ。
 
 兎に角、なのはに水筒とカバンをちゃんと持たせて、手を繋いで一緒に幼稚園から出ていく。


「先生さようならなのー」

「なのはちゃん、また来週ね♪」


 ぺこりと頭を下げて、車へと歩いて行く。


「あ、忘れてた」

「何を忘れたの?パパ」


 後ろを向いて、下駄箱で固まっているリンディを見る。


「リンディ、置いてくぞぉ」


 正気に戻ったリンディが素早く此方へと戻って来る。
 どうしたんだ、こいつ。


「何、固まってんだよ」

「貴方達の遊
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