第二章
[8]前話
「今の私」
「まあ悪くないんじゃない?」
「それなりに似合ってるわ」
「背とかスタイルは違っても」
「それでもね」
「それならいいけれどね、じゃあ茉祐ちゃんの髪型とメイクでいくわね」
ファッションもだ、こう話してだった。
香菜はそのファッションでいた、そんなある日のことだった。
テレビで昔のドラマを観てだ、母に言った。
「何か昔の若い女の人ってね」
「どうしたの?」
「髪型同じ感じよね」
首を傾げさせて言うのだった。
「どうもね」
「それね」
母がここで言ってきた。
「昭和のその時期ってその年齢の女の子大抵よ」
「この髪型なの」
「この頃トップアイドルって末田生子さんでね」
「ああ、あの人ね」
香菜はその名前を聞いて応えた。
「知らない人いないわね」
「今でもね、あの人がトップアイドルで」
その頃はというのだ。
「それでね」
「皆髪型真似てたのね」
「そうよ、それであんたもね」
「茉祐ちゃん真似てるし」
「今もそうなのねって思ったわ」
「そうだったのね、まあ人気のある人の真似するのって」
香菜はテレビを観つつ言った。
「普通ってことね」
「誰でもするわ、お母さんだって若い頃女優さんの髪型だったし」
「そうなの」
香菜は自分そっくりの外見の母を見て言った。
「お母さんも」
「ええ、お父さんも若い頃俳優さんの髪型だったし」
「当時人気の」
「仲邑徹さんね、お母さんは加藤麗子さんだったのよ」
「あのグラビアで有名だった」
「そう、人気がある人を真似るのはね」
このことはというのだ。
「誰でもなのよ、別に悪いことでもないし」
「またそう言うのね」
「そうしてファッションとか勉強するのもいいことよ」
「じゃあそうしていくわね」
これからもとだ、こう言ってだった。
香菜はそのまま茉祐の真似をしていった、そして暫くするとその時人気のアイドルの真似をしていった、そうしてファッションを楽しんでいったのだった。
アイドルを真似てみた 完
2023・4・20
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