第一章
[2]次話
アイドルを真似てみた
志藤香菜は家出でテレビを観て母に言った。
「亘鍋茉祐ちゃんって可愛いわね」
「あの有名アイドルグループの娘ね」
「最近人気どんどん出てね」
「グループの中でもトップクラスよね」
「選抜メンバーにも選ばれてるのよ」
そのグループのというのだ。
「七人のうちの一人にね」
「あれだけいる中の七人って凄いわね」
「この娘みたいになりたいわ」
香菜はここでこう言った、今は髪の毛をボブにしていて眉はすっきりしていてはっきりした大きめの二重の目にピンクの唇を持っている。顎はホームベース型で色白だ。背は一六〇位でスタイルは普通と言っていい。
「私ね」
「そうなの」
「ええ、髪型とか変えようかしら」
「そうしたいならしたらいいわ」
母はそれならと応えた。
「別に犯罪でもないしね」
「それじゃあね」
母も反対しなかったのでだった。
香菜は早速そのアイドルの真似をしてみた、その娘が黒のナガイストレートで額を隠しているので髪の毛を伸ばしてそうした髪型にして。
メイクも彼女のそれを真似てみた、アクセサリーもそうしたが。
高校でだ、クラスメイト達に言われた。
「あんた茉祐ちゃん真似てるわね」
「そうしてるわね」
「そうよね」
「ファンでね」
香菜自身もこう言った。
「髪型とかいいと思うし」
「それでなのね」
「真似てるのね」
「最近そうしてるのね」
「似合ってるかしら」
クラスメイト達に尋ねた。
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