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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第77話 懐かしい再会と新たな出会い
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負けないわ!その為に厳しい特訓を重ねてきたんだから!」
「ああ、俺だって遊んでいたわけじゃない。ロランス少尉ならリベンジをしてやる」


 エステルの言葉に俺も同意する。例え相手が誰であろうと最初から負けるつもりで戦う気はない、修行の成果を見せてやるんだ。


「本当に頼もしくなったな、お前ら。俺も早く怪我を直して戦線に復帰するぜ」
「へっ、焦って怪我を酷くすんじゃねぇぞ」
「分かってるよ」


 アガットさんとそんなやり取りをしてグラッツさんは去っていった。俺達はカペルの置かれている演算室に向かった。


「お爺ちゃん、装置の設置と起動全部終わったよー」
「おお、ご苦労じゃったな。既に送られてきたデータの解析を始めとるよ」
「じゃあもう何かわかったの?」
「いや七耀脈に動きがあればなにか分かるはずじゃ。とにかく地震が起こらん事には情報は入ってこんわい」


 なるほど、結局地震が起こらないと何も分からないって事か。そうなると手分けして正解だったな、あれ以上地震が大きくなっていったら間違いなくとんでもない被害になっていたはずだ。


「でも大丈夫なの?セントハイム門も物が滅茶苦茶になってたりしてたけど……」
「マードックに話して転倒しそうな装置や機材は固定してある。町の住民にも注意喚起はしとるよ」
「じゃ後はもう運頼みか……」


 出来ることはやった、後は空の女神に祈るしかないな。


「……むっ、噂をすればなんとやらじゃな」
「えっ?」
「来たのか……!」


 ラッセル博士の言葉にエステルは首を傾げたが俺は地震が来たと分かった。


「でも何も揺れていないぞ?」
「また別の場所で揺れているのかな?」
「うむ、今地震が発生しているのはレイストン要塞じゃな」
「あんですって!?」


 ラウラとフィーが揺れを感じないと話すとラッセル博士が現在地震が起こってるのはレイストン要塞だと言った。それを聞いたエステルが大きな声を出す。


「大変!直ぐ向かわないと!」
「止めろエステル!もう遅い!」
「でも……!」
「カシウスのおっさんがいるんだぞ、地震の事だって分かってるはずだ」
「それは……」


 慌てていたエステルはアガットさんにそう言われて冷静さを取り戻した。


「……ごめんなさい、取り乱したわ」
「分かればいいんだよ」


 エステルは皆に謝ると全員が気にするなという態度を見せた。久しぶりに会ったカシウスさんがいる場所に大きな地震が起これば不安になってもしょうがない。


「よし、解析が終わったぞ」
「えっ、もう終わったの!?」
「うむ、バッチリデータは取れたぞぃ。七耀脈の流れが歪められてそれが特定の場所に収束すること
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