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【魔法少女リリカルなのは】魔導師を辞めた高町家の男
第四話 やべぇ、俺危険!
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はが俺の為に作ってくれた花の髪飾りや、俺を絵にした紙とか、なのは本人の何度見ても飽きないあの笑顔とか。

 
「お前にもあるんじゃないのか?何を失ったかは知らないが、あるだろう」

「ぁっ!……」


 何かを思い出したように目を見開く。


「なら、失った物の分、残していったものを大事な宝物にすれば良い」

 
 失えば、悲しいままだが、残された物があるかぎりは失ったものを忘れずにずっと思い出せる。


「失った物の分、残していったものを大事にしてやればいいんじゃないのか?」


 あくまで俺の考えだがな。


「えぇ、それもそうよね。何時までも悲しいままじゃ、どちらも報われない」

「あぁ、そうだ」

「ありがとう、隼人。少しは元気が出たわ」

「どう致しまして、お前の力になれて光栄だよ」


 そう言って、リンディの頭に手を伸ばし、いつもの癖で頭を撫でる。

 なのはにいつもやってきた事だから、癖になってしまったのかもしれないな。


「わ、悪い」


 慌てて手を退けようとしたが、阻止された。リンディに。

 リンディは俺の手を掴み、ずっと頭の上に乗せたままにしている。


「お願い、このままでいて。少しは楽だから……」

「あぁ、わかったよ」


 リンディの弱い弱い、悲しそうな暗い声が聞こえた。
 俺は、ただ撫でるだけでいた。

 一体、リンディに何があったのか……。











「本当の事を言うわね」

「無理はしなくてもいいんだぞ?」

「言わせて、今、言わないときっと後悔しそうだから」


 





「今から、7年前にクライドは……亡くなったわ」










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