1章「新しい旅先」
10話「むしポケモン祭り 集いの森」
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ィィィ!」
「ピッピカチュ!」
ロケット団の騒動が終えてから時間が経過した。既に、盗難の件で通報を受けていたジュンサーをはじめ警察が森へとやって来た。被害にあった人達やポケモン達にも大した怪我は無く。捕まったポケモン達全員が無事に開放された。
ほんの少しだけ事情聴取などを受けたサトシ達は、その後祭りの運営であるチョウスケをはじめスタッフ達から、今回の事で感謝をされた。
あれから、サトシとピカチュウはかつての仲間であるバタフリーと話を始めた。
「そうか、お前はこの森の暮らしているのか」
「フリ」
「あのバタフリーと幸せに家族が出来て、良かったな」
「フリ」
サトシとバタフリーは、ピンク色のバタフリーと3匹のキャタピー達を見る。母と子供達で何か話しているようだった。
「ピカ、ピカピカ。ピカッチュ」
「フリフリ、フリィ。フリリ」
「ピカァ〜」
「フリィ〜」
そして、お別れの時間がやって来た。日が山へと沈む頃。辺りは夕焼け色へと変わり、徐々に暗くなりはじめていた。
「じゃあな。バタフリー」
「ピカッチュ」
サトシとピカチュウは、バタフリーに別れの言葉を言った。
「フリィィ」
バタフリーも二人へ別れの言葉を言う。
それから、サトシは振り返り、待っていたマナオとヒョウリの元へ戻った。
「お待たせ、行こうぜ」
「いいのか、もう」
「あぁ」
「そうか」
そうして、サトシ達は次の街へと歩き出した。
「・・・」
サトシは、それから一度も振り返らないまま、歩いて行く。バタフリーも同様に、何も言わずにただ見続けた。ピカチュウは、一度だけ振り返り、バタフリーを見たが、何か辛い気持ちになると思い、すぐに前を見た。お互いに、ただ黙ったまま離れていくが、心の中では何かを感じていた。こうしてサトシとピカチュウは、かつての仲間であり、友達でもあるバタフリーと再び別れをした。
辺りが暗くなった頃、無事にウィンタウンへ到着したサトシ達は、ポケモンセンターですぐに晩飯を食べて、一泊した。ヒョウリのハッサムとデンチュラは治療の為に、センターへ預けられた。ピカチュウやカラカラの方は、特に怪我は無かったので、すぐにジョーイから返された。
その夜。ポケモンセンターの宿泊部屋のベランダからサトシは、月を眺めていた。部屋には、マナオとカラカラ、ヒョウリが眠っていた。
「・・・」
ただ静かに、月を見つめるサトシ。彼の後ろから誰かが近づいていた。
「ピカピ」
「?」
側にやって来たのピカチュウだった。サトシは、ピカチュウを持ち上げて、抱き上げる。
「なぁ、ピカチュウ。今日は色々あったけど、凄く楽しかったな」
「ピカ〜」
「バタフリーにも久しぶりに会えたな」
「ピカッチュ」
「・・・また会えるよな」
「・・・ピカ」
それから少し
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