1章「新しい旅先」
10話「むしポケモン祭り 集いの森」
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させていてな。
いや、良かったよ。お前らのポケモンがその二体だけで。こっちは今、この二人しか俺出せないからなぁ」
ヒョウリが軽く笑いながらそう言っていると、急に真顔に戻った。
「さて、どうするお前ら?今度は、お前らが直接相手になるか?」
「「くぅぅぅ」」
ムサシとコジロウは、歯を食いしばって悔しい顔をした。だが、もう彼に対抗できるポケモンも手も持っていない二人。このままでは、自分たちも返り討ちに遭うと分かってピンチだった時だ。
「ムサシ、コジロウ!」
「「!」」
自分たちの名前を呼ぶ声が上から聞こえた。咄嗟に見上げると、そこにはいつも使っているロケット団の気球が飛んでいた。
「「ニャ、ニャース」」
気球には、ニャースとソーナンスが乗っていた。
「お、お前、飛行船は?」
「もう落ちたにゃ。作戦失敗にゃあ」
「ソーナンス!」
「「嘘でしょう」」
「あんなに頑張ったのに」
「もう何やってんのよぉ」
ムサシとコジロウは、ニャースへそうボヤく。
「仕方ないにゃ。とにかく上がって来るにゃあ」
ニャースがそう言うと、隣のソーナンスが縄梯子を降ろした。
「くっ、戻りなさい」
「戻れ、モウカザル」
ムサシとコジロウは、気絶しているモウカザルとゴローニャをボールに戻して、すぐさま気球へ上がっていった。
「覚えてなさいよ。暴力ジャリボーイ」
「今度こそ、お前も倒して。ジャリボーイのピカチュウ諸共、お前のポケモンも奪ってやる」
そう吠え面をかきながら二人が上がり切ると、一気に上昇した。
「「撤収!」」
「逃げ足は早いな」
そんなロケット団を下から見て、そう呟くヒョウリ。
「待て!ロケット団」
「逃さないわよ」
すると、サトシ達もその場にやって来た。
「げっ、ジャリボーイ」
「ピカチュウを奪い返されたから、ヤバいな」
「全速力で逃げるにゃあ」
ロケット団は、気球の勢いを上げて、すぐさま逃げようとした。
「ハッサム」
だが、彼らの気球目掛けて、ヒョウリのハッサムが飛んできた。ハッサムは、(エアスラッシュ)を放ち、気球の気嚢を切り割いた。その結果、気球は浮力を失い、一気に落下した。
「「「あぁぁぁ」」
そのまま気球は墜落してロケット団達は、バスケットから投げ出されてしまう。
「いたた」
「全くあの暴力ジャリボーイ」
「こうなったらニャー達の意地を見せるにゃあ」
「ソーナンス」
ロケット団は、最後の悪足掻きとして戦闘態勢を取る。
「お前ら、無事だったようだな」
「あぁ。ヒョウリこそ、勝ったみたいだな」
「まぁな」
ヒョウリと合流したサトシ達は、ロケット団と対峙する。
「ん?あれって」
コジロウがサトシの隣にいるバタフリーに気付いた。
「ジャリボーイの奴、ポケモンを他に持っていたのか?」
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